藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

価値観

宗教感覚とは。

インターネット持仏堂、というのがあったのは知っているが、まもなく「納骨堂」も出てくる運命だったのだろう。 それにしても「遺骨を郵送できる」というコンセプトに裁判所が「国民の宗教感覚に一致しない」と不許可処分を出していたという話。 裁判所もご…

ライフスタイルの移行期

三十年ほど前は、マンションや戸建ての価格は年収の五倍、などと言われていたが、都心は「十倍の時代」だという。そう聞くと、何やら景気が良いのか、格差が広がっているのか、などと思ってしまうが、 不動産業界の友人に聞くと、高価格なのは新築の豪華なマ…

映像と技術。

かつては、芸術家の「やりたいこと」に対してhow toである「技術や方法」が追いついていなかった。 コンピューターの出現はそうした関係に「モノ申した」と言えると思う。つまり、作家たちが表現したいことを、ある部分「完全にクリアーしてしまった」のであ…

リアルな満足。

若いころはお金がなく、「途方もない贅沢をしてみたら」などと妄想する。 それがどれほどのものか、またどれ程の富が必要なものか、実際にはまったく分からない。 リアリティがないから妄想なのだろう。 けれど、若さゆえ、そんな「突拍子もないことを想像す…

本物の価値。

バイオリン。 ピアノや他の楽器に比し、「高級器」の突出が著しい。 ストラディバリウス、アマティ、ガルネリ。 イタリアで造られた「究極の楽器」の代名詞でもある。 これらを手にするために、家財を投げ売ったり、練習に血道をあげたりといった逸話は後を…

価値観の移り変わり。

昨年、受験問題が携帯経由で流出した問題を受けて、各大学は対策に追われているという。 電源を切らせる、とか携帯をしまったカバンを離れた所に置く、とか実に大変である。 時にこの「携帯で外部に聞いて、回答できる内容の試験」というのはどうなのだろう…

本当のこと。

スペインの富豪家、それも85歳の公爵夫人が、61歳の恋人と三度目の結婚をしたという。 ただ大富豪のこと、一筋縄では行かず、3600億の財産をすべて譲渡した後、年下の恋人と思いを遂げたという。 ポワロが出てきそうな話題だが、現実である。日々、法律問題…

北京・日本軍性暴力パネル展。

旧日本軍による女性に対する性暴をテーマにした展示会が始まったという。 別に今日が終戦記念日だからいうわけでもない。 主催者は「両国間には歴史認識の違いがある。こうした交流を通じ、相互理解を深め、共通認識を増やしたい」 会に見に行ったわけでもな…

価値観の洗練。

白物の三洋電機が中国企業に売却され、アメリカ国債が初の格下げ。 一つ一つ何かが動いている。 三洋の象徴でもあった洗濯機事業を懐かしむ。 今四十歳以下の人は知らぬだろう"人間洗濯機"。 70'の大阪万博の象徴的な出し物だった。 小学生になったばかりの…

マーケットトレンド。

あまり人ごみに出かけるのは好きではないのだが、驚いた。 先週末、秋葉の量販店にて。 ザッ…と「どの階が混んでいるか」とか場内のアナウンスが「何をガナリたてているか」ということを観察すれば、今何が注目されていくかがつぶさに分かる。 薄型テレビで…

新浪微博。

中国ヒット商品ベスト25、の記事。 日本のヒット商品を「あまり見る気がしなく」なって久しい。 民放の番組を見るような、どこかもう"あざとい"ばかりの商品ラインを見ていると、いささかうんざりするのは自分だけではあるまい、と思う。 ところが中国の流行…

世界の子供たち。

GIGAZINE「世界各地で子供がどんな風に生活しているかが分かる13の子供部屋」より。 アメリカのジャーナリストChris Booth氏とJames Mollison氏の写真集『Where Children Sleep』からの記事である。 セネガル、パレスチナ、マンハッタン、カトマンズ、東京、…

あなたの結婚の意味。

結婚相手を選ぶ基準が分かりません、という質問。 このweb時代、結婚もこれまでではいられない、と添えられている。 ちょっと世知辛い話だろうか。一方「結婚の条件」のような特集記事モノとか、結婚というイベントにのみ焦点を当てた出版物などもいまだ旺盛…

着地点をみよう。

この五十年いや百年でまったく常識が変わってしまったものに「タバコ」があるだろうと思う。 社会風俗の中で、相当浸透しながらも、今ほどの"嫌煙"になろうとは、医学の進歩と共に起きた現象とはいえ、自分くらいの年齢でも改めておどろいてしまう。 三十年…

悪のみか。 

臓器売買、というともう聞いただけで反射的に"悪"それも"極悪"を連想する一般市民は自分だけだろうか。 先日、江戸川区の医師が一千万円で自分用に腎臓を買おうとした、と摘発された。 間に暴力団関係者が関与していた、とあってはまあ"極悪"な事件としか聞…

今の成功、未来の成功。

コンピテンシーという言葉が使われ始めたのは自分が社会人になりたてのころだったか。 そして近ごろよく成功とは何だろうか、と考える。 当時は全てが「その当時の成功という価値観」にターゲットが絞られていたようだった。 今にして、それは「自分の価値観…

駐車違反考。

梅雨らしい霧雨の週末。 若いころは雨など「靴が濡れるだけでただ鬱陶しい」存在だったのが、もう今年も梅雨入りで、年が明け、景気が戻りかけたころに大震災があり、それからまた三か月も過ぎたのだなぁ、ということや、本当に四十代になってからは「日々や…

自分の正義。

ソニーへのハッキングと情報漏洩以来、サイバーワールドは揺れている。 思えば、リアル世界での東対西、とか 北対南、とか 成熟国対新興国、とか キリスト対ムスリム、とか 貧困対独裁、とかいろいろある「リアル世界の対立軸」にサイバー世界も似てきている…

自分の正義。

ソニーへのハッキングと情報漏洩以来、サイバーワールドは揺れている。 思えば、リアル世界での東対西、とか 北対南、とか 成熟国対新興国、とか キリスト対ムスリム、とか 貧困対独裁、とかいろいろある「リアル世界の対立軸」にサイバー世界も似てきている…

サマータイム。

ずい分急に梅雨入りした今年、来る真夏に備えて日本中があれこれと考えている。 日本でも、欧米よろしく「サマータイム」の活用とか、平日休暇の導入による平準化、とかあるいは「完全フレックスタイム」などが議論されてきた。 けれど、ここ数十年、まとも…

君が代に起立。

日教組、とか弁護士会、とか何かそんなイデオロジカルな背景があるのだろうか。 平安時代に詠まれた「詠み人知らず」の和歌は鎌倉、室町、江戸時代と根を生やし、明治、から平成まで歌い継がれ、現代でも論争を引き起こしている。 象徴的な扱いとはいえ、作…

潮の変わり目。

モナコグランプリの開催で有名なモンテカルロで主宰されたショーの名は「トップマーク」。 色々な嗜好品の、トップレベルの高級品を展示しているという。 自動車の部では、一台数千万円〜数億円のカスタムメイドの作品がずらっと並ぶ。 展示ブースでは、気に…

生活習慣の塗り替え。

福島原発から漏れた放射性物質は、2-3週刊かけて世界を一周するという。 また「これからの原発」が危ぶまれる中、今年以降、私たちは「対前年比減」の生活を、電力やその他の部分でも実践してゆかねばならない。 震災という悲惨な出来事を契機に、我われは「…

思考の補助輪。

先日来、渡邉氏の言葉に触発され、そして不思議に思った。 「夢を持て」とか「内なる神様をすえよ」とか「夢は楽しむためにある」とか「起業して納税と雇用で貢献せよ」というのは、どれもそれほど目新しい言葉ではない。 というかむしろ、日常の経営論では…

利益のためには。

中国で離婚が急増しているという。 その数、年間196万組。 その中には「不動産取得」を目的にした偽装離婚が少なくないという。 まあ、不動産取得が目的での離婚は法的には「あり得る」という気もしなくない(だって離婚は正式にしているし)が、それにしても…

オリジナルの価値観。

おそらく、これからの先進国の「座右の銘」となるだろう、この言葉は日本では古よりしばしば用いられている。 同様に考えてみる。 「今どれほど恵まれているか」 「今どれほど幸せか」という観点で自分を見てみる。 今日寝起きする部屋があり、そこにはトイ…

幸せの尺度。

自分などは、戦中派の両親の元で育った。 つまり高度成長期をモロに見ながら思春期を過ごしたわけで、そんな立場からすると、現在の政治を見ていると思うところもある。 「内閣府が2日発表した「休暇取得分散化に関する特別世論調査」の結果によると、大型…

複眼的に。

他人の情報を盗んで勝手に公開する犯罪行為。言語道断だ。 前原誠司外相は(中略)強く批判した。 ウィキリークスに最近暴露される各種の情報。 「他人の情報を盗む」というのはそのフレーズだけを取って見れば、そりゃまあ許されない。 けれど、その情報は外…

人生に必要な服の量。

服は死ぬというのは川上未映子さんの指摘である。 最近本当にそう思うようになった。 川上さんは「旅行にもいかぬし、食べ物だって何でもいい。でもね、なぜか着る物が何もないの。 本当に何にもないんだよ。 もちろんクローゼットはぎちぎちに埋まっていて…

これからの話。

ハーバードのサンデル教授の話題が沸騰している。 NHKが取り上げた「これからの正義の話をしよう」以来である。 いま、真正面から「その話」をするところに新鮮さがある。 そして、サンデル教授の確かな「議論のディレクション」によって、曖昧模糊とした「…