藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

理想の店を求めて。

何も高級店ではなく。 それにしても料理・酒・値段の揃って良い居酒屋ってないものだ。 名店の主人曰く「家賃の高いところは土台無理」。 そんなに便利な場所でなくとも。 国産の魚や野菜で、工夫した肴を作る。 日本酒や焼酎も、奇をてらった高級なものでな…

されど居酒屋。

社会人になってそれなりに色々と珍しいものも食べてきた。 高級店もB級もあったけれど、究極には「居酒屋」ではないかと思っている。 いつか居酒屋をやりたい、とどこかで思っているけれど、そうはいかない。 自分などが今さら解説することもないが、居酒屋…

長生きかはともかく。

数学でも、物理学でも医学でも、「その道の第一人者」が逝去してしまう、というのはよくあること。 科学者が「言いっ放し」ではないだろうが、ご本人が血道をあげて追及していた学説そのものが宙に浮いてしまうのは残念でもある。フランス人の健康説、ひいて…

ワインダイアリー。

ワインは、一説によると「頭で飲む酒」だそうだ。 確かに、今や世界十数カ国で製造され、また生産者もM&Aを繰り返したりして、そういった農業的、経済的な事情も分かっておかねば、ただ「果実実がありますね」程度の楽しみしかなくなってしまう。そこで。ワ…

嗜好の変化。

つくづく、ワインは頭で飲む酒類なのだと思う。 これは古物にせよ、評論や小説にせよ、絵画や彫刻、焼き物などに共通する要素である つまり「一定の知識がないと成立しない世界」なのである。 お子ちゃまは入って来られない世界。 それが大人の世界である。 …

ながらの悪癖。

躾、とか家訓、とかは色んな形で代々遺ってゆく。 鎌倉時代から続く家系でなくとも、数代に亘って親子関係が継承されてきたなら、何らかの「家族文化」は残っているものだと思う。 その中で、最大、最悪だと思うのが「ながら」。 いつのころからか、食事しな…

門仲の迫力。

仕事も佳境を迎え。ちょっと一息、と一人近場に繰り出す。 門前仲町。あまり認識がなかったが、なかなかの繁華街。 特に最近はジンギスカンとか、創作和食とか若い力の台頭も目立つ。そんな中。 「魚三酒場」。 老若男女、その行列の長さ。 一瞬躊躇するも、…

〝ワインとは、瓶に詰められて旅をする土地の記憶である。〟(ジャン・ミシェル・ダイス) <十大産地> ■シャンパーニュ ブラン・ド・ノワール・グラン・クリュ・コントラスト・ジャック・セロス ブラン・ド・ブラン・グラン・クリュ・キュヴェ・デ・コーダリ…

ワイン備忘録

この日は自分の二十才になる日。 お酒は二十歳になってから。 というわけで、何度飲んでも分らぬワインも、7年も飲み続けていたらだんだん「舌感」が出てきた。 とはいっても、「糖度」の違いを国の緯度の上下に当てはめるくらいで、大した芸ではないが。(嘆…