著者からのメッセージ-その二

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論


単なる数回の書評メモ、に終わるはずのエントリが、著者からの反応もいただいてずい分と変化してしまった。
ハーバード大学医学部留学・独立日記 第二部 三重大学医学部編 ...

そして、むしろ周囲の人の反応が非常に敏感だったのに驚く。

「ブログの読者の書評が著者に届いたのは驚きだ」という主旨のコメントがとても多かった。

自分でもそんな周囲の反響におどろきつつ。
でも著者からのメッセージにはもっと刺激を受けながら・・・


それはともかく。
著者の島岡さんの指摘。

「自分の強みにこだわる仕事術:Strengths-based approach」で、”ひとは自分の弱みの克服に多くの時間をさくのではなく、強みのさらなる強化に重点をおいてこそストロング・ライフをおくることができる。
しかし、自分の強みを自分で見つけるのは簡単ではない。
強みをみつける良い方法の一つが推薦状の開示などをとおして、人に見つけてもらうことである”と書きました。
why-newton氏の”研究者の仕事術、の活かし方”に書かれた著者像(私)から、自分の「強み」を再発見することができたように思います。
ありがとうございました。

とある。
この言葉を聞いて、また考え込む。
む。むむむ・・・


『強みの発見』である。
それは何か。

1.一つは「著者の強み」、と自分が考えた部分は何か、ということ。
2.もう一つは、著者ほどの客観性を持つ研究者でさえ、「著作を世に問うという形でのフィードバックが有効なのだ」、という「エクササイズ的」な「強み発見」の有効性について。


まず一つ。
「著者の強み」とは、自分がビジネス界において
「ユニーク性」とか
「付加価値の大きさ」とか
「社会性の強さ」とかいろいろ考えていた、

「ビジネスの優位」についての考え方は、著者の指摘する『研究者の優位』となんら変わらなく、むしろそこに「思考のお手本」があること。
サバイバルのための理論としては、「研究者の世界がビジネス界を一歩先んじているのだ」という驚きの事実だった。
(だってビジネスマンは、まあそれなりに自分の差別化とか、付加価値を追求している、と日々思っているから、そこに死角がある。)

そしてもう一つ。


SBA(Strength Based Approach)。
自分の強みを発見すること。

why-newton氏の”研究者の仕事術、の活かし方”に書かれた著者像(私)から、自分の「強み」を再発見することができたように思います。

この言葉を引かせてもらえば、著者の「強み」というのはもっと、さらに自分には浮き彫りになってくる。

「研究者」という集団の中での「戦略性」というのはそれこそ破壊的に重要な視点なのではないか。
なぜならそこには「そういう」考え方をする研究者は稀だろうから。


しかしながら、「研究」というのは結果そのような性質を帯びるのだ、というのが国際的にデビューする著者の海外戦略、なのである。
失礼ながら、「海外でデビューするプロレスラーのプロモーション戦略」にも似ていないか。


またその中で、

「好きよりも得意にこだわる」
「生産性を上げたり」
「自分の世界で一番になることを志向」
「批判し、批判され、変化に対する恐怖を克服し」
「自分のストーリーを説得力をもって語り」
「英語を鍛え、ネットやブログで発信する」

というこの「六項目そのもの」が研究者の中では獰猛なほどの戦略性を帯びているのではないか、と察する。

自分はこの「いきなり海外での研究」というシチュエーションにその発芽を感じるが、国内の起業家にも同様の試練は訪れる。
その環境の同一性、に自分などはシビれたわけだが、是非とも若い起業家志向の人などには参考にしてもらいたい。

ある「プロ」研究者のサバイバル術、が文章に結実して披歴されているのだ。

これを活用せずして、知的付加価値のさらなる高み、はあり得ない。とも思う。


若い人のタイムマシンに。
そんな思いが、著作からは滲み出る。


著者の強み、というか著作の意義、はそこにあるのだと思う。


結局、いつもの「若者へのメッセージ」みたくなってしまったが。
「研究者の仕事術」から受けた影響は最後にはそんなことになってしまった。
それにしても、その道のプロの話、は聞いてみるものだ。