藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

婚活の時代。

就活、というのも聞き慣れぬ言葉だったが。
婚活。


そんなもん、活動か、とも思いつつ、いやいや何事も前向きに考えるのならいいことか。
それにしても、「相手をまず特定することなく」、私は「結婚に向けて活動中です」というのも奇妙な。


いつもながら「結婚そのもの」がゴールになっていないか。
特に婚活は女性に効果大らしい。

婚活の効果をみると、1年間で交際相手ができたという割合は、婚活した女性(21・2%)は、しなかった女性(13・1%)よりもほぼ倍となった。
男性では大きな差はなかった。

何で男性の効果は薄いのだろう。


結婚がしたいの?


結婚は人生の墓場、という諺はともかく。
他性の人と持続的に暮らす、というのはある種の社会性を強いる。


先日、EUに赴任していた高官から聞くと、ドイツなどでは結婚に際し「契約書」が存在するという。
氏いわく、日本のような先進国の問題は、この「婚姻契約書」でずい分解決するだろうということ。
少々味気ないというなかれ、事後の問題がこれほど多い今の世の中ではあながち極論でもない。


そんな商品を提供する法律事務所は将来性があるのではないか。
閑話休題

ともかく、婚活。


それにしても。
婚活とか、お見合いパーティとか。
お見合いパーティには「高学歴、高年収特集」などというのもあるらしい。
それに参加する女性、てどうなの?というのはヤボか。
ある種合理的にいろいろ条件を出して、ITを使えばそんな風になるのか。
時代の趨勢かもしれぬが、どうにも味気ない。


もっと進んだ「出会い系」はどうか。

何か日常生活があって、そこで予期せぬ「出会い」があるから出会いなのだ。

それが「出会い」ばっかりがサイト上にアップされていては気味悪いことこの上ない。
インスタントに、ショートカットに「結果」だけを集めて出すと「回転寿司」のようになにか味気ないものだ。


婚活。
なら婚活らしく、自分の結婚観、とか、価値観、とか仕事感、とか性癖とか。
趣味とか家族とか友人とか体質とか。

いろんなそんな「ソフトウェア」を交えてこその婚活だろう。

だから婚活サイト(そんなものがあるのかどうか不明だが)は「そこ」の交流をうまく促す場所でないと、たんなる「条件設定」のウェブサイトでしかなくなる。
価格コムと同じ。


人間と品物は違う。
婚活でも出会い系でも、なにか今一段「心のソフト」に入るような内容にしてはどうか。
そんな深みが出でくれば、いくらもユーザが現れるだろう。

「婚活は年齢を重ねるほど、家族や業者に頼らざるを得ないことが明確になった。
特に、男性にその傾向は強いが、女性ほどの効果が得られないという厳しい実態も浮かんだ」

「結婚」に囚わるれば、それまで。
婚活ではなく、「共活」とか。

「婚活は年齢を重ねるほど、家族や業者に頼らざるを得ないことが明確になった。
特に、男性にその傾向は強いが、女性ほどの効果が得られないという厳しい実態も浮かんだ」

結婚する気もないわけではなく。
でもこんな生活やこんな暮らしを望んでいる。
望む家族像はこんな感じである。


そんなことが周囲に示せれば、友人の紹介もしやすいもの。
ぜひ婚活される方はその人生観をともに語っていただきたいものだ。







<産経webより>
未婚男女4割「婚活」経験 効果は“女高男低”

 昨年1年間に結婚相手を探すための活動「婚活(結婚活動)」をしたことがあるという未婚者が、20〜40歳代の男女で約4割にのぼることが21日、東京大学のアンケートで分かった。
晩婚化が進む“結婚難時代”に幅広い層が真剣に出会いを探していることを示すデータで、婚活は男性よりも女性に成果が出やすいとの実態も浮き彫りになった。

 平成17年の国勢調査によると、30歳代前半で男性の47%、女性の32%が未婚という。
国立社会保障・人口問題研究所の調査では未婚者の9割は結婚したいと考えており、若者の晩婚化は深刻な問題になっている。

 調査は、東大社会科学研究所が平成20年1〜3月、21〜41歳の男女3965人を対象に実施した。
その結果、19年の1年間で、結婚相手を見つけるために何らかの「婚活」をしたという未婚者は男性で39%、女性で36%にのぼった。

 婚活の方法(複数回答)は、「友人や知人に紹介を依頼」が男性55%、女性59%で最も多かった。
次いで「合コン」との回答が男性45%、女性44%と続いた。

 同研究所は、知人の紹介や合コンという婚活を「ネットワーキング型」と名付けた。
「親、兄弟の紹介」や「お見合いパーティー」といった婚活を「フォーマル紹介型」と呼んでいる。


「ネットワーキング型」は、男女とも30歳を超えると体験率が減少する。
特に、女性は26〜30歳代が34%なのに対し、31〜41歳代では22%にまで減少した。

 一方、「フォーマル紹介型」については、31〜41歳代の男性の体験率が、26〜30歳代の4%から、13%にまで3倍増。収入600万円以上の男性でも体験率が高くなる傾向がみられる。

 婚活の効果をみると、1年間で交際相手ができたという割合は、婚活した女性(21・2%)は、しなかった女性(13・1%)よりもほぼ倍となった。男性では大きな差はなかった。

 東大社会科学研究所の大島真夫・特任研究員は「婚活は年齢を重ねるほど、家族や業者に頼らざるを得ないことが明確になった。
特に、男性にその傾向は強いが、女性ほどの効果が得られないという厳しい実態も浮かんだ」と分析する。

 「婚活」とは、未婚の男女が、結婚することを目的に、積極的に出会いを探して活動することで、中央大文学部の山田昌弘教授とフリーライター白河桃子さんの共著から広まった。