藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

挫折の解釈。

ちょっとマゾっぽい話だけれど、自分たちは「今が逆風」という状態をどうしてきただろうか。
学生時代から社会人、異性との関係、友人との関係、家族や親族との波風、「逆風」のなかった人などいないだろう。
そして常にその逆風を跳ね返そう、と頑張ってきたに違いない。

自分も年に何回も、いや月に何回も、いや日に何度か「逆風の思い」にさらされるけれど、いちいちそれを「不幸」と思っていてはやりきれない。

逆風、なんて所詮「今の風の向き」でしかないのである。
それに一喜一憂し、あるいは絶望していても仕方ない。
風の向くまま。
でも自分の向かう方向はビシッと決めていたいものである。

逆風の中にいながら。
逆風に晒されながら、「どちらに行こうか」と考える胆力、のようなものを持ちたいものである。
その方法はともかく、数多く「逆風」を経験するしかない、とも思う。
逆境を知らずして逆境の乗り越え方は分からない。
人知れず、何度も挫折から立ち上がり、さらに高みを目指すような人は、実は「逆境を絶望的なもの」とは思っていないのだろう。

むしろ「必ず超えてやる壁」というくらいのふてぶてしさが必要なのではないかと思う。
年を取れば、逆境の質も深くなる。
これからの逆境にポジティブに接していきたいものである。

(つづく)