藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

一番見えない自分のこと。

年末、友人の経営者と飲んでいてお互い今年を振り返り。

「お前のところは伸びてていいな」とか「なかなか先は見えないね」などと言い合う。

何だか相手のことは案外よく分かるのだ。
人のことを言うだけの無責任さもあるとは思うが、
「もっと人を登用してみたらどうだ」とか
「投資するならこの分野だろう」とか、互いに相手のことは何でもズバズバ言い合うのに驚いた。
気付かされたことも多かったのだけれど。
それはともかく。

一致した感想は「俺たち、こんなに選択肢があったなんてな」というものだった。
そして互いに「これって俺らだけの話かね?」とつぶらな瞳で互いを見つめあうおっさん二人。

帰る道すがら。
どうも心に残る。
待てよ待てよ。

「あいつは俺を見てチャンスがたくさんあるな、といった」。
自分はそんな風には到底思えていなかった。
これいかに。

何か、苦しいことばかりで、つまりかなり「防戦一方」で現状維持すらままならない。
そうでなくとも、日々いろんな問題も起こるし。
そして段々と年も取って行く。
景気の先行きも不安だ。
病気になるかも。
地震も起きるかも…てんてんてん。

"自分の周囲"が最も見えていないのは自分に違いない。
えらいこっちゃ。
(つづく)