藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

健康測定器。

*[ウェブ進化論]自分ありき。
カゴメはドイツの光学機器メーカーと組み、手のひらを乗せるだけで野菜摂取量の過不足がわかる測定器を開発した。

一体どれほど「健康」にテクノロジーは迫ってくるのだろうか。

医学の分野ではとっくに「技術漬け」と言っていい。
外科に内科に、あれほどの機器を使い、薬を投じて「一体出口はどこなのか」を誰も疑っていないように見える。今の保険行政の中では「治療そのもの」が自己目的化している。
終末医療の程度」については喫緊の課題になっているけれど。
 
それにしても「あなたは野菜が足りません」「もう少しお酒を控えたらどうですか」「白米は血糖値を上げます」なんて自分たちはいちいち言われたいのだろうか。
 
つまるところ「健康管理は自己責任」だと思うが、まずはそれを意識してからの「健康テクノロジー」ではないだろうか。
健康第一を志す人と、自分楽しみを優先したい人が、そうとう混在している。
 
まずは「自分の生活」を測定するソフトが望まれるような気がしてならない。
 
 
手をかざして野菜不足を判定、カゴメが測定器
2019年3月5日 21:30
カゴメはドイツの光学機器メーカーと組み、手のひらを乗せるだけで野菜摂取量の過不足がわかる測定器を開発した。センサーを活用して数十秒で野菜や果物に含まれる色素の「カロテノイド」の血中濃度を読み取り、日常的な野菜摂取の過不足や概算の摂取量を算出する。夏以降、自治体や企業向けにサービスの提供を始める。
手のひらをかざすことで、野菜の摂取量を把握できる
カゴメが共同開発したのは発光ダイオード(LED)センサーの付いた測定器。タブレットなどにつないで使う。
利用者はセンサーに数十秒間手をかざすと、普段の食事での野菜摂取量が足りているか否かがわかる。その上で、カロテノイドの血中濃度から日々の野菜摂取量を導き出し、1日の野菜摂取量の概算値を表示する。これらの機器は販売するか、有料で貸し出す。貸出料金などは今後詰める。
カゴメ主催の有料の健康セミナーなどで講師役の管理栄養士らが機器を使って参加者に実際に計測してもらうことも検討している。カゴメの健康事業部は2018年、健康経営に取り組む企業や自治体を中心に約60件のセミナーを実施した。
セミナーでは手で持った野菜の重量の目安なども紹介しており、共同開発したセンサーとの親和性も高い。カゴメは講師として派遣できる管理栄養士をさらに増やし、19年に約60人まで増やす方針で、センサー開発を通じてセミナー回数の増加も目指す。
カゴメは昨年夏に、社員1100人を対象に調査を実施。日々の食生活で摂取する野菜の量によって、カロテノイドの濃度がどの程度の数値になるかを確認した。この調査から導き出したデータを、測定システムに応用しているという。
日本人の平均的な野菜摂取量は1日あたり288グラムとされており、厚生労働省が目標値として掲げている350グラムには届いていない。これまで消費者としてはどの程度野菜摂取量が足りていないか、イメージがつかみにくかった。システム提供を通じて普段の食事での野菜摂取量と目標値との差異を把握できれば、不足分を補いやすくなる。(企業報道部 長縄雄輝)
日経産業新聞2019年3月1日付]
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