藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

パッケージの世界(1)

*[ウェブ進化論]原理に返らない時代に。
日本電産の永守会長が"何かおかしい"と言えば、それは世の中の危険な兆候だという。
果たして今回はどうなのだろうか…
で、それはともかく。
 
モーターは最近は部品売りではなくモジュール化が進んでいる。
特に中国(の自動車)企業は技術がない。
トンと車に乗せれば電気自動車ができるものを持ってきてくれと言われる。
 
この傾向は、(ハードだけでなく)ソフトウェアの世界でも日に日に感じる。
ユーザーはどんどん「面倒くさがって」いる。
技術がどんどん進んで、扱えるデータの量も速度も上がってもう「細かいプロセスがどうのこうの」ということにみんなの目が向かなくなっているのだろう。
 
先日、化学と医学の両方を専門にする先輩に話を聞いたのだが、驚いたことに研究者の世界でもそうらしい。
他人の研究結果を借りながら「パッケージ的」に研究結果を導くので、「全く新しいイノベーション」が起こらない、と嘆いていた。
「もう、基礎研究が流行らない時代なんだよ。それではイカんのだがね」と。
(つづく)

日本電産永守会長「ソリューション型のビジネスに」

日本電産永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は16日、車載部品を製造するオムロン子会社を買収すると発表した。主なやりとりは以下の通り。
――オムロン子会社の魅力は。
「モーターを制御する技術は付加価値が高い。モーター全体で1万円だと、制御するための回路部分が6千円だ。ただ、エンジニアが不足している。このままでは(供給が滞り)顧客に迷惑がかかる。(自社製品に合う)制御技術を持つ会社は(自社がホンダから買収した)エレシスとオムロンぐらいしかない」
オムロンには600人程度のエンジニアがおり、これだけのものが手に入れば大きなシナジー(相乗効果)が生まれる。コスト競争力などを発揮できる。(生産や販売の)拠点も重なっていない」
――車載事業の位置づけは。
「大きな柱にしていこうと、非常に力を入れている。モーターは最近は部品売りではなくモジュール化が進んでいる。特に中国(の自動車)企業は技術がない。トンと車に乗せれば電気自動車ができるものを持ってきてくれと言われる。完成車をつくるつもりはまったくないが、そういう変化に対応する必要がある。一種のソリューションのビジネスに入っていく」
--21年3月期に車載事業の売上高を1兆円にする計画を掲げている。
「(1兆円を実現するには)まだ買わないといけないが、対象となる会社がない。まずは自力で売上高6000億円を目指していきたい」
――電動車や自動運転関連で、さらに強化したい分野は。
「安い車をつくらないといけない。EVは価格競争が待っている。カギとなる部品でどれだけ安いものを手に入れられるか。顧客が困っているところを提供したい」
――中国の景気停滞への懸念は。
「長い目で考えれば必ず伸びる。短期的には考えていない。中国マーケットをなめてはいけない。将来はとんでもないマーケットになると信じて投資している」