藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自分の土俵。

*[次の世代に]これからの競技。
ほぼ日より。
まず自分を見ること。
「じぶんがこうなったらダメ」ということについて、
冷たいくらいに見てきたつもりです。
時代をリードしていた糸井さんですらこの厳しさ。
いやだからリーダーだったのか…
ともかくこれを自分で意識していないと、レフェリーから「退場」を告げられる。
左遷とかリストラとか倒産とか。
まあ悲劇である。
 
だから自分が「使えているかどうか」は自分で見ておかないととても怖い。
しかも周囲より「厳しめ」にしておかないとだ。
「オレはあんまり役に立っていないのじゃないのか?」と常に自問することになるが、そのくらいで丁度いい。
さらに。
これまで、(糸井さんが)なんとかなってきたのは、
競技種目を変えてきているからだと思っています。
どういう競技の、どういう試合ならやれるのか。
いままでの経験や考えてきたことを生かして、
別の役割をしてきたのです、無意識でしたけどね。
糸井重里ですら、単一の土俵にいたら後進に抜かれる。(のかもしれない)
柔よく剛を制す、ではないが「競技種目を変える」という意識をあらかじめに持っていれば戦い方もずい分変わってくるはずだ。
転職の笑い話で「何ができますか?」「ハイ、部長ができます」というのがあるが、競技の分野を広げるとか、異種目と組み合わせるとかいうことを考えると道が開けると思う。
 
それが「なんとかやっていく」方法でもある。
 

・思えば、今年9月14日で70歳になる男と、

今年の11月までは70歳の男との対談なのでありました。
内容については、またあらためて連載でお伝えしますが、
元気でおもしろい時間だったなぁと思っています。
たぶん、「ほぼ日」の乗組員たちも、
「ええっ、こういう人だったのか」と、
すっかり好きになっちゃったんじゃないかな。
ええ、矢沢永吉さん、ひさびさの「ほぼ日」登場です。
今回は、場所も「ほぼ日」だったので、
社内の仕事の手を止めて、みんなが同席したのでした。
「ほぼ日」の21周年企画、まぁ、とにかくおたのしみに。
 
ちょうど、昨日は、ボクシングの井上尚弥選手の
怪物と呼ばれるとんでもない強さを目にして、
「こんな人でも最強でいられない日がくる」と、
深い切なさのようなものを感じてしまったのですが。
翌日に、上原浩治投手の引退会見でした。
怖いものなしにも思える時代があって、
力を上手にコントロールして強さと賢さを
かけ算して勝っていく時代があって、
通用しなくなっているということを知り、退く。
ほとんどのスポーツ選手が、こんな道を歩みます。
 
「じゃぁ、おまえはどうなんだ?」と、
しょっちゅう問われているような気がしています。
ぼくは、そういうことを
考えすぎるタイプなのかもしれませんが、
けっこう若い時分40歳代くらいから、
「じぶんがこうなったらダメ」ということについて、
冷たいくらいに見てきたつもりです。
これまで、なんとかなってきたのは、
競技種目を変えてきているからだと思っています。
どういう競技の、どういう試合ならやれるのか。
いままでの経験や考えてきたことを生かして、
別の役割をしてきたのです、無意識でしたけどね。
 
そんなこんなの話題も含めて、
笑いながら、みんなを笑わせながら、
ときには真剣に、矢沢永吉は相手をしてくれました。
70のおやじ同士の話が、さて、どう伝わるのかな。
 
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
そうなんですよ、創刊21周年の日が近づいているんです。