藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

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*[次の世代に]本題に入る時
英国の離脱が揺れている。
というか「移民受け入れは嫌」「関税はそのままナシで」「NATOはどうする」など論点の整理が進まぬまま、迷走しているように見える。
「今が嫌。だが代わりはいない」というのは日本と似ている国民のメンタリティではないだろうか。
それにしても一対一のカップルでさえ長期の関係の維持は難しいのに、1951年以来、よくぞ70年近くも共同体を続けてきたものだと思う。
試みとしては偉大な業績だったと言えるのではないだろうか。
それにしても根っこにある「貧困の問題」はEU諸国の知恵をもってしてもやはり解決は難しいらしい。

 「国」という単位で互いにものを言う限り「あちらとこちらの溝」は埋まらないようだ。

英国の離脱がどうなるかはともかく、「貧困」と「格差」をどう乗り越えるのか、が次のノーベル賞のテーマではないだろうか。
次の統治方式が編み出されれば、いよいよ人類初の"世界平和"が発明されるような気がする。
 
 
英、今夏のEU離脱困難に 与野党協議決裂で
2019/5/20 18:55 (2019/5/20 21:25更新)
 【ロンドン=篠崎健太】英国の欧州連合(EU)からの離脱を巡る英与野党協議が決裂し、メイ英首相が描いてきた2019年夏までの離脱は難しい情勢になった。延期された離脱期限は10月末だが、メイ氏はこれより早い時期の離脱を模索してきた。23日に投票が始まる欧州議会選でメイ氏を支える英与党・保守党が大きく議席を減らせばメイ氏への退陣圧力が一段と強まりそうだ。
メイ英首相は6月上旬に退任時期を表明する(17日、英南部ブリストル)=AP
 最大野党・労働党は17日に協議の打ち切りを与党側に通告した。19日の英BBC番組で労働党のコービン党首は「私たちは関連法案に反対する」と述べた。メイ氏は6月に離脱関連法案を再び、英下院に提出する予定だが、これに労働党が反対する姿勢を明確にした。
 メイ氏は19日付の英紙サンデー・タイムズへの寄稿で「議会の支持を得るため、手を加えた離脱関連法案を議員に示す」と指摘した。これまでの英議会での審議や与野党協議を経て浮かび上がった課題を考慮し、離脱関連法案を修正するもようだ。メイ氏は寄稿で「大胆な提案」を今週の閣議で協議すると明かしており、同法案の手直しに関する内容だとみられる。
 バークレイEU離脱相は19日の英スカイニューズで、6月に議会で離脱関連法案が承認されなければ「合意なき離脱への準備を進める必要がある」と語った。メイ氏は与野党協議の決裂を受けた17日、欧州議会選の選挙運動中に「議会は再国民投票か、EU離脱を実現するか、それともEU離脱の回避かの選択を迫られる」と述べていた。
 過去3回の採決でメイ氏の離脱案に反対した閣外与党の民主統一党DUP)も「過去の案と変わらないのなら賛成しない」との立場だ。
 英国とEUは4月、英国のEUからの離脱期限を10月末まで再延期することで合意した。しかし、メイ氏は7、8月にも離脱する方向で調整を進めてきた。離脱には離脱関連法案が英下院で承認される必要がある。メイ政権は6月上旬、関連法案を提出する方針だ。メイ氏は労働党の協力で下院過半数を確保しようとしたが、同党が協議の打ち切りを申し出た。
 メイ氏の求心力は低下している。16日には保守党の重鎮らと会談し、6月上旬に辞任時期を表明することで合意した。当面の焦点は、欧州議会選で保守党がどれだけの勢力を確保できるかだ。
 英調査会社ユーガブが有権者に投票先を聞いた最新の世論調査(12~16日実施)では、早期のEU離脱を訴える新党のブレグジット党が35%と突出した。保守党は9%で5位だった。ブレグジット党の関係者は日本経済新聞に「保守党支持者にも私たちの党を支援する人は多い」と主張した。
 保守党は2日投票の英統一地方選イングランドなどの地方議会で議席のほぼ3分の1を失い、歴史的大敗を喫した。この際は、EU離脱を進められないメイ氏を批判する有権者が保守党を離れたとの分析が目立った。
 党勢回復を目指す保守党内ではメイ氏を早期に退陣させ、強硬離脱派の首相を立てるべきだとの意見がある。党首選が開催される場合、強硬離脱派の筆頭格であるジョンソン前外相がすでに出馬する意向を示した。