藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

池上彰の秘密

*[コミュニケーション]説明の本質。
相変わらずの人気の池上さん。
「どうしたら視聴者にわかりやすく伝えることができるのだろうか」。
新たな手法を学ぶための試行錯誤の日々でした。
あのときの体験があるからこそ、いまがあるのだろうと思います。
さらっと書いてあるが、今の池上さんの人気ぶりを見ても、例えば選挙の特番を見ても「明らかに分かりやすさに違いがある」ことに気づく。
これってなんなんだろうか。
数あるキャスターやコメンテーターの中でもダントツに「伝える力」が優れているのはなぜか。
もう一度「伝える力」を見てみなくては。
 
日常、自分などもプレゼン資料の原稿を作り、スライドを作り、さて勇んで客先に行ってみると「ふーん…それで?」となることはしばしばだ。(嘆)
こっちは「これで100%わかるでしょ?」と思っているが、どうやら10%くらいしか伝わってないぞ?? と。
 
本記事の東工大のコラムを読んでも、一見ごく分かりやすい「学び直しの大切さ」と「アメリカの失業労働者事情」の話でしかないように見える。
 
多分思うに
複雑な背景を持つ出来事を「うまく原理ごとに分けて抽象化」し、多くても三つくらいの力関係で説明している、ということではないだろうか。
今までは池上さんの選挙速報をただ見ていて「ほうほうなるほど」と思っていたが、これからは「この人は、何をどう説明しているのか」に気をつけて見てみたいと思う。
何か気づきがあったらまた報告します。
ではでは
 
長い人生に備える力に 学び直しが育む(下)
2019年6月23日 17:00
学びは現役世代にも仕事に役立ち、生活を豊かにするキーワードに
また、久しぶりに学び、外の世界を知ることで、会話が広がり、心にゆとりが生まれたといいます。育児と家庭を支える役割は重く、想像を超えるプレッシャーを感じていたはず。家庭の理解も得て大学へ通うことによって、自らの視野を広げるチャンスをつかんだのではないでしょうか。
女性たちのこうしたエピソードを聞き、実に素晴らしい体験をしたと思いました。たとえば30代、40代、50代へと人生経験を積んだからこそ、学び直しによって見えてくるもの、感じ取れるものがあります。家庭や職場での豊かな時間を過ごすきっかけにしてもらえたらと思います。
■働けることは生きがいのひとつ
私も長年の記者生活からテレビでニュースを読むキャスターに転じ、その後、子どもたちにわかりやすく国内や海外のニュースを解説する「週刊こどもニュース」を担当しました。書くことと、話して伝えることは全く異なる技術が必要です。
当時、私にとっては大きな環境の変化でした。「どうしたら視聴者にわかりやすく伝えることができるのだろうか」。新たな手法を学ぶための試行錯誤の日々でした。あのときの体験があるからこそ、いまがあるのだろうと思います。
さらに言えば、人生の生きがいのひとつは、自ら働き、生活の糧を得ることだろうと思います。それは健康で、意欲が続く限り、何歳になっても変わらない人生のかたちではないかと考えています。自らの役割を果たす機会を広げる上でも、学び直しは大事なステップになるでしょう。
いけがみ・あきら 東京工業大学特命教授。1950年(昭25年)生まれ。73年にNHKに記者として入局。94年から11年間「週刊こどもニュース」担当。2005年に独立。主な著書に「池上彰のやさしい経済学」(日本経済新聞出版社)、「池上彰の18歳からの教養講座」(同)、「池上彰の世界はどこに向かうのか」(同)、近著「池上彰の未来を拓く君たちへ」(同)。長野県出身。68歳。
2016年のアメリカ大統領選で現地取材へ訪れたときのことです。地元で主力だった製造業などが国際競争力を失い、失業者を多く抱える地域の事情を知りました。意欲があって、健康上も問題がないのに働くことができないことのつらさを知りました。
人々のなかにはアルコール中毒や鎮痛剤の過剰利用などで健康を害する人々が多いという現実も生んでいました。いわゆる「忘れられた人々」と呼ばれる問題です。トランプ氏はこうした社会問題に着目し、人々を勇気づけるメッセージを発したのです。それがトランプ大統領を誕生させる要因の一つになりました。
グローバル化の進展によって、国や地域は常に世界規模の競争にさらされ、技術革新の波にのみ込まれていきます。そうした変化は決して日本も無縁ではないのです。
新たな知識や技術を身に付けることは働き続け、生きるうえで、欠かせない取り組みです。学び続ける力は長い人生を歩むために備える力になってくれるでしょう。