藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

再び三国志

*[ウェブ進化論]変わる環境について
主にアメリカと中国で次世代半導体の開発競争が激化している。
後発でも本気でやれば追いつけるかも、という中国はすごいが、日本はどこで舵取りを誤ったのだろうか。
それにしてもAIとか半導体とかプラットフォームとか、ますます独占が「先鋭化」してきている今の時代。
国や企業のトップは「何にどれだろのリソースを投じるのか」ということをますます真剣に考えて決断する必要がありそうだ。 
総じて日本の企業はこうした極端な判断が苦手だ。
「一か八か」というような行動は美徳とされていないと思う。
 
しかしながら。
今医療とかITとかの世界で今求められているのは「局所的なツッコミ力」だ。
命までは失わないまでも「全身全霊でこれに賭ける」というような姿勢でないと、その後の競争に勝ち残れない。
 
そうした「局地戦」がとても多くの場所で起きているのが今だと思う。
まるで中国の三国志時代のよう。
 
自分が破滅しないまでも、進む方向を徹底的に絞る。
そういう経営姿勢がないと、技術革新の早い世界では生き残って行くのは難しそうだ。
競争の環境がそんな風に変わっていることを認識する必要があるのではないだろうか。
 
 
 
ハイセンス、半導体開発の新会社設立 製品高度化急ぐ
2019年7月1日 19:30
【香港=比奈田悠佑】中国の家電大手、海信集団(ハイセンス)は半導体の研究開発で、近く新会社を設立する。国内外でテレビなど家電市場が飽和するなか、中核部品の半導体の開発体制を強化し、製品の高度化や他社との差別化を急ぎたい考えだ。
ハイセンスは中核部品の開発体制を強化する=ロイター
具体的には、ハイセンス傘下のテレビ事業会社、青島海信電器などが合計5億元(約80億円)を出資し、新会社を設立する。環球時報(電子版)など複数の中国メディアが報じた。新会社は画像処理を行う半導体人工知能(AI)を駆動する半導体を研究開発するという。開発した半導体をもとに、他の家電との連携などをスムーズにするなどテレビの高機能化に役立てる考えだ。
青島海信電器は2018年に東芝のテレビ事業を買収するなど、高精細の映像処理技術など研究開発体制を強化してきた。ただ映像の高精細化では他社も同じく力を入れており、現状では差異化が難しくなっている。
さらに中国は世界最大のテレビ市場だが、ここにきて失速している。18年の販売総額は前年比1割減と大きく落ち込んだ。普及率の高止まりに加え、ブランド乱立による競争激化で単価も急速に下落しており、家電各社の生き残りをかけた模索が続いている。