藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

IoT座布団。

*[ウェブ進化論]ウェブのれん。
日経より。
リクルートが会議室に敷いて使用状況を把握するセンサー付き座布団を開発したという。
待ってました。これを。
以前「ウェブのれん」という名前で提案したことがあるのだけれど、これを使うべきなのは絶対に「飲食店」だと思う。
まるでその店先ののれんを覗くように、スマホでお気に入りの店たちの混雑状況を見ることができる。
夢の居酒屋ツール。
「お、今日は珍しく山田やが空いてるな」とかが一発でわかる。
もちろん予約状況とか「いつ空くか」とかもわかる。
もちろん予約もできる。
さらには「何時に空きますよ」とか「キャンセルが出ました!」とか。
さらには「今日は"生のぎんだら"がカナダから入りました」とかプッシュ通知だってできる。
 
居酒屋に着席して「おやっさん、今日は何がいい?」というのも風情があるが、なくてもいい。
お気に入りのとんかつ屋の「本日の銘柄豚」も丸わかりだ。
アプリ開発が進まないようだったら自分で作ってみようと思っている。
 
 
IoT座布団で会議室改革 利用状況わかりやすく
2019年7月6日 4:30
リクルートホールディングス(HD)は会議室などの利用状況をリアルタイムで把握できる「IoT座布団」を開発した。椅子を使っている参加者の数や時間を正確に把握し、より効率的な会議室の配置などにつなげる。自社のレイアウト変更に使ったところ、オフィススペースの有効活用につながっているという。オフィス需給が逼迫するなか、活用のノウハウと併せて外部提供も検討する。
徳満さんはセンサー付きの「IoT座布団」で会議室の利用状況を計測できるようにした
子会社でウェブマーケティングを手掛けるリクルートコミュニケーションズが開発した。形状は通常の座布団と変わらないが、内部に圧力を感知するセンサーが付いている。人が座るとセンサーが作動し、無線でサーバーにデータを送る。3秒に1回の間隔で通信することで、会議室の椅子に人が座り続けているかどうかをリアルタイムで確認できる。
リクルートグループでは事業領域の拡大などに伴い、会議の回数が増えているという。少人数の会議室が足りず、大きな会議室で少人数の会議が開かれることも多い。このため昨年から会議室の最適なレイアウトを実現するためのプロジェクトを始めた。
レイアウトの見直しには会議室の正確な利用状況の把握が不可欠だが、実際に何人で会議をしているかといった利用データを集めるのは簡単ではなかった。当初は会議の参加者にWi-Fiや近距離無線「ビーコン」で通信する専用端末を持たせて情報を集める手法を検討した。
しかし、会議室の外の人の端末とも通信してしまうなど正確なデータにならなかった。会議室内にカメラを設置して画像認識システムで人数を計る仕組みも検討したが、プライバシーの観点から反発が多かったという。
そこで思い付いたのが座布団だ。リクルートコミュニケーションズの徳満京子氏は「座るだけならプライバシーなどを含めて問題はないはず」と考え、自らセンサーや回路の材料を購入してIoT座布団のプロトタイプを製作。試作品を電子機器メーカーに持ち込み、実際の計測に使える装置に仕上げた。
まず18年4~7月にリクルートHDの本社が入る大型複合ビルの会議室で利用状況を計測。参加者が4人以下の会議が全体の8割を占めており、座席の平均使用率は4割にとどまっていることがわかった。
座るだけで座席を利用しているかどうかを判断する
この結果を受けて12人収容の会議室を廃止。2~4人用の部屋に衣替えしたところ、着席している座席の割合は1割増えたという。会議室のレイアウト変更と同時にオフィスの執務スペースも見直し、会議室と合わせた面積を従来より30%削減。替わりに社員同士がコミュニケーションを取るスペースや、集中して作業したいときに使う個室などを増やした。
IoT座布団は共用スペースの座席に設置するなど、会議室以外の利用状況の把握にも活用できる。グループ各社のオフィスの効率化に利用していくほか、外部企業のオフィス効率化を支援するために使うことも視野に入れる。
都心を中心にオフィスビルの需給は逼迫しており、賃料も上昇傾向。三鬼商事によると、都心5区の5月の空室率は1.64%と月次データが残っている2002年1月以来の最低水準を更新した。企業にとってオフィスの効率活用は大きな経営課題ともなっている。
(企業報道部 広井洋一郎)
日経産業新聞 2019年6月20日付]