藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

BON踊らー。

*[サブカル進化論]日本のあじ
やぐらの上には太鼓ではなくDJブースが鎮座。
「Y.M.C.A」「ゲット・ワイルド」「EZ DO DANCE」などバブル世代の心に直撃のディスコナンバーがかかり、ステージでは踊り子がオリジナル盆踊りを披露した。
参加者のなかには羽根扇子を手に浴衣でキレッキレの盆踊りをする人も。

 日本人は伝統的に踊り好きだったのだろうか。

30年ほど前もありましたね。こういうの。
都心で流行っているらしいが、外国人が東京に来て炭坑節をマスターするのは楽しいらしい。
「モノよりこと消費」というらしいが、どうもただ騒いでいるようにも見える。
 
くさすつもりは全然ないが、もう少し日本の伝統芸能とか、文学とか音楽なんかを発信できたらいいのにと思う。
新時代にふさわしく「新世紀ヱヴァンゲリオン」とのコラボも予定。
BON踊らーはこの夏、神話になる。
て。
来日する観光客向けの商品開発はまだ始まったばかりなのかもしれませんが。
忍者体験とか舞妓さんショットだけじゃなく、もう少し深みがあるものの登場を待ちたいと思う。
 
 
 
 
 
居酒屋で外国人も「BON踊らー」(日経MJ
2019年7月6日 4:30
今年も熱い夏がやってくる。令和初めての夏、進化し続けるネオ盆踊りに興じる盆踊り大好きっ子こと「盆踊らー」が街にあふれ始めている。一年中盆踊りができる「盆踊り居酒屋」が登場したり、ディスコと融合した「BON DISCO」が誕生したり……。踊れば誰でもダンシングクイーン、ダンシングヒーロー。世界を股にかけるBON踊らー、ドント・ストップ!
■年中、阿波踊り、炭坑節…
ネオン輝く東京・新宿の歌舞伎町。ビルの一角にある居酒屋「新宿産直横丁」がこの夜、盆踊りの会場と化した。
「一緒に踊れる居酒屋です! 踊って楽しみましょ~ イエーイ!」
ねじり鉢巻き、浴衣に草履姿の外国人の司会者が声を張り上げると、店内から歓声があがる。おはやしが流れ、店内はお祭りモードに突入した。
6月下旬、この「盆踊り居酒屋」には真夏を待ち切れず盆踊りをしたいBON踊らー65人が集まった。浴衣姿の男女や外国人の姿も目立つ。
居酒屋で盆踊りを楽しむイベント「盆踊り居酒屋」。浴衣を着て盛り上がる外国人の参加者(東京・新宿の新宿産直横丁)
日本盆踊り協会(東京・豊島)が5月から月2回のペースで開催するこのイベント。お酒を酌み交わしつつ、日本民舞の師範らのレクチャー付きで日本全国の盆踊りを体験できるというものだ。
「やっぱり踊ってみないとわからないものがありますからね」(同協会の矢島友幸代表)。浴衣を貸し出すなど訪日客を狙ったようだが、日本人も駆けつけ毎回やんやの大盛り上がりだ。
参加者のビールジョッキが空いた頃、阿波踊りの連による踊りが披露され、その後、店の中央の踊り場に参加者が集まりレクチャーが始まった。
「掘ってー、掘ってー、かついでかついで」
「次は英語で! ディグ、ディグ、キャリー、キャリー」
おなじみ炭坑節や、阿波踊りなど、外国人にもわかりやすいように説明。太鼓や笛の生演奏とともにぐるぐると皆で踊ると、ボルテージは一気に上昇。会場は高揚感と一体感、笑いに包まれた。
浴衣で参加した米国人のティファニー・ガストさんは「シンプルで家族でも踊れて、フレンドシップが生まれる。アイ・ラブ・ボンダンス!」と満面の笑顔だ。「まだまだ生徒です」と謙遜しつつも、すっかり炭坑節をマスターしたようだ。
居酒屋で盆踊りを楽しむイベント「盆踊り居酒屋」。高円寺阿波おどり和樂連の踊り手と一緒に阿波踊りを踊る(東京・新宿の新宿産直横丁)
盆踊りから足が遠のいていたという日本人女性(30代)は「レクチャーがあって入りやすかった。やっぱ好きなんだなって」。友人の内海典子さん(30代)も「浴衣を着られる機会も増えるし」と心はお祭りモード。
洋楽やJ-POPなどもかかり、新たな振り付けの動画がユーチューブで投稿されるなど、盆踊り自体も進化し続け、若者や外国人をBON踊らーに仕立て上げている。
■BONディスコも登場、興奮MAX
今年、そんな進化の一系統に加わったのは、ディスコとフェスが融合した「BON DISCO 2019」だ。
六本木ヒルズアリーナで開催された、盆踊りとディスコが融合したイベント「BON DISCO」=東京都港区
昨年8月、米ロック歌手ジョン・ボン・ジョヴィさんがツイッターでコメントして話題となった東京・中野の「中野駅前大盆踊り大会」で催されたコーナーをパワーアップ。TRFのDJ KOOさんやMAXなどのライブまでくっつけて文字通りのフェスと化した。
6月29日、夏本番を前に六本木ヒルズアリーナ(東京・港)で1回目が開かれ、老若男女、外国人ら1500人が集結。
やぐらの上には太鼓ではなくDJブースが鎮座。「Y.M.C.A」「ゲット・ワイルド」「EZ DO DANCE」などバブル世代の心に直撃のディスコナンバーがかかり、ステージでは踊り子がオリジナル盆踊りを披露した。参加者のなかには羽根扇子を手に浴衣でキレッキレの盆踊りをする人も。浅田莉子さん(26)は「大人の方があんなにはじけるなら」とノリノリだった。
盆踊りとディスコが融合したイベント「BON DISCO」で、踊る参加者(東京都港区の六本木ヒルズアリーナ)
「クラブはもう行きづらいけど踊れる場所がほしかった」と語る30代の女性、「青春の頃、よく聴いていた曲だから体が動く」と話す男性(35)など、思いは様々だが、1曲1曲にエモーショナルな歓声が上がった。
振り付けを考案したのは日本民踊鳳蝶流の家元師範である鳳蝶美成(あげは・びじょう)さん。振り付けには「伝統の要素も組み込んだ。これで、どんな盆踊りも踊れるようになりますよ」。
7、8月は神田明神グランドハイアット東京に場所を移し開催。ほか今年も中野駅前大盆踊り大会でもディスコタイムが設けられる予定だ。新時代にふさわしく「新世紀ヱヴァンゲリオン」とのコラボも予定。BON踊らーはこの夏、神話になる。
(二村俊太郎)
[日経MJ2019年7月3日付掲載]