藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

バーチャルスナック。

 
日経MJより。
「例えば、家庭で子供を寝かしつけた後に3時間だけバーチャルで接客業をするなど、誰もがどこででも働ける時代が来る」

 自分が小中学生のころ、将来の夢を書く欄があり(あれはその後の現実とのギャップを楽しむためにあったのだろうか)、そこには「政治家」「総理大臣」「パイロット」などが並んでいた。

 
今は昔。
小学生の将来人気ランキングではユーチューバーが上位だという。
はぁ。テクノロジーはどんどん進み、いつの時代も気ままに使われていく。
 
そしてVチューバー
自分を模したCGキャラクターが動き出すという。
実は相手はAIだったなんてこともありそうだが、実にお手軽だ。
スナックに出かけることもなく、自宅がスナックになる。
実際にスナックで働くことに抵抗がある人もいるだろうが、そうしたハードルも下がるだろう。
 
考えれば、ネットの世界で自分の代わりに動いてくれる存在がいたら、ますます「移動の手間」はなくなる。
世界を飛び回って打ち合わせ、なんて簡単だ。
自分のキャラクターを模している、というところがミソなのではないだろうか。
「一時間ほどママの店に寄っていくか」ということがいつでもできそうだ。
 
Vチューバーで副業スナックママ? 労働の常識破壊へ
2019年8月15日 4:30

NIKKEI MJ

小学生のなりたい職業ランキングの上位にユーチューバーが入って久しい。そんな中、渋谷でVチューバーに遭遇した。Vチューバーとは、CGなどでできているキャラクターが動いたり、しゃべったり、動いたりするもので、始まりは2011年のAmi Yamamotoさんだとされる。英ロンドン在住の日本人という設定だ。そして一気に広がったのは、16年に登場したキズナアイさんである。英語、韓国語の字幕もつき、瞬く間に世界でブレイクしたのは記憶に新しい。

 
 
 
 
 
 
バルスが企画・制作したバーチャルキャラクターのライブ
今回、私が遭遇したのは三田紀房さん原作の漫画「ドラゴン桜」の主人公、桜木建二のVチューバーである。スライド投影なので若干大きいが、上半身の桜木さんが私にも話しかけてくれた。このVチューバー桜木建二を更に盛り上げるプロデューサーを副業・兼業で公募するプロジェクトが企画されている。副業でVチューバーのプロデューサーとは実にユニークだ。「コンテンツ企画から効果検証まで行えるデジタル領域に強い人材が必要です」とビズリーチ社長室の加瀬沢良年・特命プロデューサーは語る。
実は、SNSVチューバーなどのデジタル領域に強いプロフェッショナル人材は非常に少ないという。「桜木を助けてほしいというのが正直なところ」とドラゴン桜の生みの親の編集者、佐渡島庸平さんはイベントで語っていた。どうやら従来の出版の成功とは違うらしい。既に多数の応募や問い合わせが来ているというから、Vチューバーの裏方も人気が出そうだ。

 
ドラゴン桜の主人公もVチューバーとして売り出し中だ
この分野の技術革新は進みさらにハードルを下げている。バルス(東京・千代田)はカメラの前に立つだけで簡単にVチューバーになれる新サービス「どこでもVチューバー」を始めた。これまではCGのアバターを動かす複雑なセンサーなどを全身に取り付けていたが、カメラの前に立つだけでいいという。さらに身近にするために、お酒大好きVチューバー、風宮まつりがママを務めるバーチャルスナックが銀座で24日にオープンするという。「例えば、家庭で子供を寝かしつけた後に3時間だけバーチャルで接客業をするなど、誰もがどこででも働ける時代が来る」とバルスの林範和社長は語る。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
のろ・えいしろう 愛知工大工卒。学生時代から企業PRに携わり、出版社を経て日本テレビの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で放送作家デビュー。戦略PRコンサルタントとしても著作多数。愛知県出身。
どちらのプロジェクトも共通点は「副業」。クリエーターが副業でVチューバーを支えたり、普通の人が、副業でVチューバー上のアバターに変身して働く時代が来ている。発展途中のVチューバーだが、そのうち、筆者のアバターが、会議に行ったり、テレビ番組に出たりといろいろな活躍の場が生まれるような気がしてきた。
[日経MJ2019年8月12日付]