藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

目の前を行く大魚

 

amazon 世界最先端の戦略がわかる

amazon 世界最先端の戦略がわかる

 

 *[読書]ただ見てました。

amazonの全体像を俯瞰した良本。
データセンターのサーバーが1000万台に迫るとか、自前で輸送用飛行機を買うとか、アパレルの独自ブランドを作るとか、靴屋チェーンの買収のために赤字で靴屋を始めるとか、それをオムツでもやったとか。
それでいて売り掛けキャッシュはマイナス(先にお金が入ってくる)だというから、聞けば聞くほど驚きの連続。
著者はローマ帝国に喩えているがなるほどである。
昔から"統治のスタイル"って原則は変わっていないのか、などと感心しきり。
 
しかし。
しかしだ。
アマゾンの創業は1994(平成6)年。
自分は平成3年に会社を始めたが、ずーっとIT巨人たちの誕生からこれまでを知っていることになる。
最近は若い人に仕事のことを説明すると「IT系ですか?どうしてエアビーとかアマゾンみたいなことしなかったんですか?」
と素直に聞かれて凹む。
 
見えなかったんですよ私の目には。
自分の目を"フシ穴"と言わざるを得ない。(嘆)
 
だから改めて今の時代を見ていて「チャンスはまだ無限にある」と確信する。
でもそのチャンスの原石をちゃんと探さなければならないということは何も変わっていないのでした。