藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

食文化のために

*[次の世代に]*[食]外食しましょう。

行きつけていた飲食店で廃業するところが出始めている。

経済を回す、などと言いながら居酒屋に通っているが冗談ではなく。

零細店の窮状を見るにつけ、ただでさえ「ギリギリで回っていたコロナ前」に懐疑の念が湧く。

繁華街は家賃も高く、また良いものを出さなければ客はこない。

というか他の外食チェーンの価格攻勢に勝てなくなる。

さらにテイクアウトやコンビニだって控えている。

 

真面目な飲食店は、朝から仕入れ、仕込みをしてランチも供し。

一時間休憩して夜の仕込みにかかり、帰宅は深夜だ。

それでもお店の「手残り」を聞くと僅かなものだ。

若者に不人気なのも無理もないと思う。

 

デフレの時代で、特に若い人の価値観もミニマルで消費もせず「低欲望社会」と言われている。

物欲や金銭への執着は(むしろそれほどなくて)良いとも思うが「食」についてはもう少し関心を持って消費志向になるべきではないだろうか。

自分の口に入るものが、そのうち加工品や養殖物ばかりになってしまう世の中はどうにも寂しい。

時代はなんでも「安く軽く早く」といった流れだが、食の「きちんとした仕事」に対して、適正な価格で消費をするという行動だけは続けていくべきだと思う。

 

世界的に見て、和食という文化がなくなってしまうのは大きな損失に違いない。