知恵の活用

*[次の世代に]これまでの老後ではなく。

確かに自分が子供だった50年前と比べて、明らかに「老後」についての高齢者の感覚は変わってきている。

これからはもっと寿命が伸びて、さらに「老後に何するものぞ」というテーマは注目を集めていくだろう。

それはともかく。

 

高齢者の集う施設を見て思うのは「需要と供給のミスマッチ」だ。

もっと言うと、企業が自社の「65歳定年を迎えてまだまだ働ける人たち」への「お荷物的」な傾向である。

 

経歴を聞いていると「非常に得難い貴重な職務経験」を、そのまま企業は水に流しているように見える。

そしてそうしたシニアに注目するのは、二十代の若手の企業家。

これは、時代が「一周回った」と言うことだろうか。

 

これから団塊の世代がこれから大量に老いる中「スキルのあるシニア」が否応なく注目される波が来るだろう。

そして、企業はその波に乗り遅れたら、貴重な「成長の原動力」を失うことになると思う。

「経験値の高いリタイヤ世代を進んで利用する」という視点のない経営者は、大きな機会損失を出すだろう。

 

大量にそうしたシニアが出てくるこの10年が、日本のメーカーの浮沈を分けていくのではないだろうか。

ネットの時代は「速く、軽く、すぐに」が常道だが、旧来の知恵を活かす"したたかさ"が同時に必要なのだと思う。