*[ウェブ進化論]空想の産物。
ソリューションという言葉をIT業界で流行らせたのはIBMだが、確かに90年ごろから「問題解決」とか「提案」という言葉がビジネス界で使われ始めた。
「売り上げが伸びない」とか「人件費が高い」とかいう会社の問題を「コンピューターが解決します」という。
それまでは"ただ計算が速い機械"だったコンピューターが「あなたの会社の業績を伸ばせますよ」というアプローチは、けっこう目から鱗で、営業マンたちはこぞってこの言葉を提案書に使ったものだった。
それはともかく。
問題を解決するのも大事だが、それでは「問題ありき」だ。
問題がないところには解決もない。
そこで「逆さまのアプローチ」として"あったらいいな"を考えてみる。
"あったらいいな"は、問題でないところに問題を見つけることだ。
通勤しないで済むツールがあったらいいな。
実際に行かなくても旅行できる道具があったらいいな。
特に困っていることでなくても、今までは「当たり前」と思っていたようなことでも「あったらいいな」を空想してみる。
狙いはやっぱりIT技術系だろう。
「(手や音声じゃなく)思ったことを入力できたらいいな」とか
「大体の手書きがスライドになったらいいな」とか。
「運動不足や栄養不足をそれとなく知らせて欲しい」とか。
そのうち「そろそろ転職したらどうですか」とか教えてくれるかもしれない。
でも大体のことは今の技術でもできそうだが…