藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

振り子の戻り

*[ウェブ進化論]戦後の大プロジェクト。

コロナ騒動で、自分たちの「これまでの常識」は随分と揺さぶられた。

震災ともテロとも違う、こんな経験はなかなかできるものではない、と思いつつ戸惑った。

「仕事と生活と優先順位はどっち?」とか。

「お金と防疫はどちらが大事?」とか。

「対面とwebは実はどれほど違うの?」とか。

それまでは常識と思い、比べることのなかったことにいろいろと気づかされたと思う。

そして究極の問いが「都会って正しいの?」という問いだ。

こういう「恐ろしい問いかけ」が始まったのはコロナのおかげだ。

それまでは「誰もが取り合わなかった根源的な疑問」が、真正面から問われることになった。

都心のオフィスに毎日通勤し。

これまた近距離圏に集積したオフィスを互いに行き交い。

そして郊外の自宅に帰宅する。

 これって実は「大人たちの遊園地」だったのではないだろうか。

いわば「大人のワンダーランド・プロジェクト in昭和」。

仕事も、生活も、遊びも、子育ても老後も。

ぜーんぶ一箇所に集めて過ごしてみるといいんじゃないの? という壮大な実験だったように思う。

 

そしてそのいくつかに、今見直しが入ろうとしている。

「戦後80年かけてきた振り子」の揺り戻しがこれから始まると思う。

振り子だから、今回も揺り戻しはまた「行き過ぎる」可能性が高い。

どのあたりが「いい塩梅か」ということを見極めるのがこれからの「コロナ後」の焦点になるだろう。

行きすぎず、戻りすぎず。

バランス感覚が大事になるだろう。