藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

いろんな正解の時代(1)

 *[ウェブ進化論]幸福度の呪縛。

元物理学者で近年は思想家・哲学者としての著作が多い田坂広志さんのコラム「風の便り」から。

70年を超えて戦争のない国
世界第三位の経済大国
最先端の科学技術の国
世界一の健康長寿の国
世界有数の高等教育の国

この現実を見て、まだ「"どうすれば豊かな国になれるのか"」と問う日本の政治家たち。

この感性こそが「日本の貧しさ」ではないかという。

ちなみに世界の幸福度ランキングの日本の順位は149ヵ国中56位で、これも経済的な順位とはとずい分な落差である。

フィンランドが四年連続一位で、トップ10の多くを欧州が占めている、ということには何か示唆的なものを感じないだろうか。

(ちなみに国内ランキングの幸福度トップ3は沖縄・宮崎・熊本ということで大都市圏はとっても低い。なんじゃこら)

 

つまり今の日本人は「自分なりの豊かさの指標」が持てていないということだろう。

ここでも「自分なりの」がない。

「もっとお金を」「もっと地位や権力を」という"同調レース"の波が去ってしまえば、あとは一人ぼっちで、遊び方すら分からない、という人は多い。

 

そして。

それを嘆いているばかりではなく、だからそういう心境の人たちに「元気になってもらう支援」ができれば、これは立派なSDGsでもあると思う。

ここでも「決まったゴールのない時代」が始まっている。

これからいろんな面白いことが始まるのじゃないだろうか。