藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自分だけの羅針盤

*[次の世代に]航海のあらましを伝える。

「会うは別れのはじめ」という。
さらに「生きるは死ぬの始まり」だ。

人は生まれてから、最期に向かって「一直線」に生きている、とも言える。

400年前の「人間五十年〜♪」の時代から、最近は「人間107年〜♪」へと倍以上に伸びているらしいが、長い歴史から見れば「倍くらい」のものである。

生まれてから死ぬまでの一直線の生き方が、ここ数百年で「倍に伸びたから」、制度上の問題とか、年金とか医療とか介護とか、色んな制度が混乱しているだけのことだ。

 

人生百年時代ですよ。とか

最後の十年くらいは"寝たきりになりやすい"から、若いころから健康には注意が必要なんですよ、とか。

そんなことを、これからは義務教育の間にしっかり教えなければならないだろう。

100年の人生の中で何年働くのか、とか。

何に働き、自分なりにどんな"航海日誌を記すのか"とか。

「そんな将来に向かって、あなたたちは二十歳くらいから、実際に船出するのですよ」ということをまず知らせてあげなければ、若い人にとっても「何がなにやらよくわからない」ままに歳を取るだけだろう。

折しも、「正解のない時代」に入っている。(愉)

今までの羅針盤が役に立たない時代になって、ますます「自分で考えて、自分で選ぶ」ということが「自分の納得」になる時代になっている。

 

まずは、そんな前提の話をしながら「これからの百年の船出」について、港で色々と考えてもらう必要があるだろう。

 

"大船団で一斉に漁に出る時代"の感覚は忘れましょう。