藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

コロナ契機(2)

*[次の世代に]今しかないチャンス。

昨日DXが押し流した日本の老害、という話を書いたつづき。

OECDの統計で、日本の労働生産性は、なんと過去50年間にわたり先進国で最下位(G7:米/英/仏/独/伊/カナダ)、一人当たりGDPもG7で最下位、アジアでも6位だという。

自分は経済成長論者ではないが、いかにも悪い。

今になってようやく「ハンコ廃止」の声が高いが、いまだに「電子署名法では契約の当事者ではない第三者が行った電子署名が法的に有効かどうかの規定がない」という。

 

江戸時代などには「藩政改革」とかそれを断行した忠家老の話がしばしば出てくるが、国レベルでは日本はどうも無理だったようだ。

恐らく昔は「この命投げうって」という忠臣がいたのだと思うが、今はそんな人はいない。

ある意味合理的で「そこで頑張っても評価されず、却って恨みを買う」と思えば、誰もが手を出さない聖域があちこちにできてしまうのは無理もない。

「事なかれの国、ニッポン」である。

 

果たして不動産の契約からハンコが消える日は来るのだろうか。

こんな日本でAIがハンコの捺印手続きや、書類の審査や、行政の許可や届出書類を処理できる日がいつ来るのか。

このコロナに乗じて「いい悪い、の話ではなくデジタル化する」という強硬策がなければ、コロナが去って再び旧勢力の人は「安住の地」へ戻ろうとするだろうと思う。

 

思えば今が最大のチャンスなのだと思う。

小さな会社も大きな会社も行政も政治家も、今の好機を逃してはならない。