藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

職との融合

*[ウェブ進化論]拘束時間からの解放。

広告や営業の世界では、一足先に「成功報酬型」というのがかなり普及している。

(また定額料金のサブスクも、今や大流行しているが、実はこの商売は江戸時代からあったと聞いてまた驚く)

それはともかく。

 

成果型の人事制度は、実にこの30年の間何度も取り沙汰され、特に日本では労働法制との影響もあってあまり普及していない。

むしろ日本の終身雇用制とぶつかるような部分もあり、「日本企業には馴染まない」という専門家もいる。

有名大学の労働や組織やインセンティブを研究している先生たちが、いまだに正解を導けていないのだから、「ホワイトカラーの労働と報酬の問題」というのは、相当に難しいものなのに違いない。

結局は「自社の方針や仕事内容にいかにフィットした制度を設計するか」という

"個別の作り込み"が必要になるのだと思っている。

いつか研究できればと思う。

それもともかく。

 

自分でテレワークを導入してみて分かったこと。

・テーマがはっきりしていれば生産性は20%程度は上がる

・より、フル・デジタルツール&クラウドを使うようにシフトするとさらに便利になる

・仕事の絶対量は増える傾向

・成果指標をはっきり明示できれば、当人のライフスタイルに合わせた働き方ができる。

 

通勤時間がなくなるだけでも大きいが、

「朝9時からは仕事」「午後6時からはオフ」という決まりに従うことはなく、「ただ優先度の高い仕事を優先する」ということがやり易い。

朝一に一番大事なことを少しこなしてから、フロに入ってもいいし、夜が更けてもあえて仕事を遠ざける必要もない。

時間が自律して使えることを、自分たちは長らく「(管理とか監視とか)なんらかの性悪的な理由」で避けてきたのではないだろうか。

 

昨年からのコロナ騒動は、そんな大事なことを自分たちに気づかせてくれている。