*[7つの習慣]事実の後は自分次第。
原子力工学博士の田坂広志さんのお話の中に"「不運」の顔をした幸運"というのがある。
一見不運のように見えて、そのおかげで気づくことがいくらもある。
説話のシメは「自分の不運だった過去を棚卸ししよう」というものだが、最近思うのは「なら不運が起きた途端に、これを乗り越えた後を想像すればいいのではないか」ということだ。
あんまり「予想された不運」というのはなく、断然「まさか」という方が多いだろう。
だからその事実に「まず狼狽する」ことになる。
人間だから当然で無理もないといえるが、その時間をどれだけ短くして「その後」に先回りして考えられるのかは、訓練によって鍛えることができると思っている。
"思考の習慣化"だ。
頭で論理的に考えるというより、反射的に考えたい。
『不運→ヨシッ!→その後どうする? 』とセットで考えてしまおう。
まるでボクサーが反射的に相手のパンチを躱すようにだ。
そうしておいて出来る限り最善を尽くす。
自分の力で敵わないことは世の中に沢山あるから、結果は受け入れて。
でも「この先悪いことばかりではないかも」と考えを先に持っていく。
田坂さんはそういうやり方を「解釈する力」と表現している。
そう、解釈によってその後はずい分変わるのだ。