藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自由主義の時代(12)

*[ウェブ進化論]所有からの解放。
昭和の価値観が「経済成長と所有」だったとすればこれからの価値観は「自由と安定」になるだろう、という話の続き。
先日居酒屋で隣のテーブルで、若手の医師四人のグループと居合わせた。
飲み始めるなり会話は腕時計の話に。
A「お前の一番欲しいラストはなに?」
B「ラストかー。ならミュラー
C「俺はピゲ。」
A「じゃいくらくらいまでなら覚悟できる?」
D「んー150かな」
A「オレは450!」
一同「おお〜」
といった会話。
まだこんな「所有」に情熱のある若者たちがいたんだねーと、なかなかに微笑ましかった。
若いころの自分を懐かしく思い出したのだ。
 
どんなことがその時代の楽しいこと(体験)なのか、という「時代の価値観」の影響は大きいものだ。
多くのマジョリティが揃って同じことに関心を持つ様は、今思えば少し異様な感じもするが、「稼いで、使って、貯めて」という"大きな中心の時代"が長く続いたせいだろう。
そしてそうした「消費」とか「所有とか貯蓄」の体験のために「かなりの我慢をする」という公式が崩れている。
「消費+所有=忍耐」というのではなく、
我慢しないという自由>所有のための忍耐」になっているのだ。
 
「"所有せず、だから束縛もされない"という新しい価値観」の登場でこれまでの価値観とか、ライフスタイルは大きく変わるに違いない。
 
自分に自然な生活、を考えよう。