藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

*[ウェブ進化論]学びの実際。

出口さんの著作を読むたびに、それにしても自分は知らないことがなんと多いのか、ということに気付かされるが、これもそんなど真ん中の一冊。

最近はそんな自分の「知識の大穴」を探すことが面白いという「どマゾ」な状態になってきているので、出口さんの新著が出るのを心待ちしている。

それにしても四大文明メソポタミアから近い順に伝播して発展していった、とか

クレオパトラ7世は実はギリシア系の人だったとか、中国文明は周が職人を囲い込んで青銅に漢字を彫ることで権威が拡大していったとか・・・

 

こういう話が「一世紀」を単位にしながら、現在の米中冷戦まで整然と並んでいる。

確かに山川出版の世界史(日本史)、にも同じような内容が書いてあったと思うのだが

当時は全く興味を持てなかった。

まずはこういう本に出会いたかったと思う。

 

経営でも目標とか着地点ということがよく話題になるけれど、学ぶテーマが細かすぎて、長すぎると「行く先」が見えずに脱力してしまうのだと思う。

高校に上がる前の学生さんに配って必読書とし、その後の学習のマイルストーンにするべき一冊。

そしてぜひ出口さんの『ゼロから学ぶ「日本史」講義』へと進んでみたい。

 

暗記させようとするから、物語が見えなくなる。