藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

支配空間

*[ウェブ進化論]座らなかったソファーのこと。

以前お金持ちの人が、ものすごく広いリビングや別荘を持つのが不思議だと書いたことがある。

果たして自分も金持ちになったらそんな気持ちになるのかと。

それはともかく。

 

先日リゾートホテルの一室に泊まることがあったのだが、そんな大きな別荘ほどではないにせよ、20畳ほどのリビングダイニングで過ごしてみて、改めて思ったのは「つくづくソファーやベランダは使わない」ことだった。

よほど人がたくさんいて混んでいたり、特に「これからはくつろぐぞー」というような気分の時でもないと、せっかく広いリビングにしつらえてある長いソファーたちに、結局滞在中一度も腰掛けることなしに過ごしていた。

自分のいた場所はリビングのテーブルの端の席と、ベッドとトイレの間を往復していただけだった。

 

自分はあまりに広い空間を使い切れないらしい。

自分は「安い男」の部類なのかもしれないが、広めの机とベッドさえあればいいらしい。

 

朝はベランダでお茶を飲み庭を散歩して、ソファで読書をしてから書斎で仕事をする。

御殿のような別荘で、果たして支配者たちは何をしているのだろうか。