藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

夜明け前

*[ウェブ進化論]病み時。

これだけ豊かな時代なのに不安定になる人が多いという。

心の病気ということで見れば国内で290万人(2017年)、生涯でうつ病に一度はかかる人は7.9%(2020年度は17.3%)になるというから、ここ10年で倍増しているらしい。
コロナの影響は大きいようだが欧米でも同様の増加状況だという。

図表1-2-9 こころの病気の患者数の状況(図)

日本では若年層の自死も多いが、中高年層でも増えている。

「これまで」と「これから」の狭間で迷い、悩み、失望する人が増えているのではないだろうか。

 

老後の過ごし方とか、社会での職業選択とか、結婚とか介護とか「これまでにない問題」に自分たちは出会い、そこに「自分なりの選択」を迫られて戸惑っているのに違いない。

まだ元気な老年の世代は、古い価値観のまま凝り固まっているし、新しい世代はそんな摩擦にも晒されているのだと思う。

 

介護施設にいる認知症高齢者はよく夕方になって暗くなると不安定(不穏)になる人がいるけれど、今や若者や中高年はそんな状態のように見える。

自分なりの答えをどう見つけるか。

つまり「答えを探しに行くと途方に暮れる時代」に移行しているのだ。

 

先が見えなくても落ち着いて。

絶望することはない。