藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

知識の編み直し(2)

*[ウェブ進化論]今だから考えたいこと。

本書で哲学と宗教の話に入る前に「なぜそれらが必要になったのか」についての考察がある。

そこに「ドメスティケーション」という概念が紹介されていて、自分たちのルーツを見る思いがした。

「植物・動物・金属」の三つを支配し「定住化した」というのが今の自分たちの始まりらしい。

定住し、農耕をして穀物を育てて貯蔵したり、動物を飼育して食糧にしたり。さらには金属を冶金したり。

これが今の「貨幣経済の元になっている」という理屈にはとても合点がいく。

 

そこから今に至る「貨幣と蓄財と所有」という絶対的な生活習慣が生まれたのだと思えば、「さて今の自分たちが本当に大事にしなければならないのは何だろうか」ということにも改めて考えが及ぶ気がするのだ。

 

狩猟時代にはなかった、農耕時代以降の「貯蓄」とか「所有」という概念が今の自分たちの経済活動の核になっているのではないか?

その「量やシェアの多寡」を永遠に追求しているような、今の経済システムは果たしてこれからは正しいのか、それとも次の価値観がようやく登場するのか…

 

そんなことが、今問われているような気分になる。

ひょっとしたら歴史的な転換期に、改めて人類の歴史に触れてみるのはなかなかに面白いことではないだろうか。