藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

知の再定義(2)

*[ウェブ進化論]人を超える時。

ChatGPTなどの生成型AIが「既存のテキスト情報を漏れなく編纂するもの」だとすれば、人の知力というのは一体どこにあるのだろうか。

自分たちの「既知の知識」は全て価値のないものになるのだろうか。

 

自分はAI時代の人類の知恵は「既知と未知」に分かれてゆくのではないかと思っている。

「既知の知識」についてはすでに意味はあまりなく、「知っているかどうか」だけのことについてはAIやネットに頼るのがむしろ自然だろう。

 

そして問題なのは「未知の分野」だ。

「新しい元素の発見や合成」とか、「細胞と遺伝子と酵素の関係」などという全く未知の分野についてもAIが"どんどん新しいことを提案する"ということになると、いよいよ「AI vs 人類」の戦いの構図が訪れるのかもしれないが、今の所「全く異質の組み合わせ」とか「一見ナンセンスな目標」については、AIには問題の設定能力はまだないように思える。

 

そして将来、そういう「意外な思いつき」とか「天衣無縫な発想」についてもAIがどんどん進出するようになれば、いよいよ「機械人智を越える時代」になるだろう。

 

人はいよいよそうなれば、自分たちの将来の推測についても"AI頼み"になってゆく可能性があるのではないだろうか。