藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

{次の世代に}核の世界。

世界の核弾頭数を表したポスターが長崎大で公開された。
世界初のことだという。

これを見て驚いた。
原爆時計、よろしく米・露・中の保有数は数先発。
またそれに追随する中東や新興国

これほどの武器を所有するのは「互いの威嚇」でしかない。
我われは、大戦、冷戦を経てなお、武力での衝突の域を出られていない。

今後、アメリカの覇権が弱くなり、中東と均衡する、という意見もあるが、一番気になるのは「誰が主権者なのか」という点である。
宗教を基にした政治集団はともすれば、その教義や秩序の維持のため、実に官僚的で冷たい対処をすることも多い。

個別の紛争からは人種間の争い、とか宗教間の争い、とか侵略戦争の総括、のような話ばかりが聞こえてくるばかりである。
自分たちは、自らの力が弱くなれば「外敵」を探してスケープゴートにすることがある。
保有の是非を含め、(というか威嚇のための核、はもう廃止さるべしと思うが)国連首脳がいつしか国を越えて話をするような土壌づくりが、いよいよ今から必要なのではないかと思うのである。

二十一世紀は国連再興の年にしていくべきではないだろうか。

世界の核弾頭数、一目で 長崎大がデータベース公開

世界の核弾頭の数を示したポスター(数値は若干の変更があります)=長崎大核兵器廃絶研究センター提供

【江崎憲一】長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA)が、核兵器保有国の核弾頭数などをまとめたデータベースをホームページで公開している。RECNAが推定した核弾頭の数と種類が一目で分かるポスターもつくった。無料でダウンロードしてもらい、核兵器廃絶の取り組みに役立ててもらう考えだ。

米国やロシア、中国などが保有する核弾頭について、各国政府の文献などから検証、比較して推定した。データは随時更新し、ポスターも毎年8月をめどに改訂する。ポスターは近くダウンロードできるようになり、全国の自治体などにも配る。

各国が保有する核弾頭数は米国科学者連盟などが推定しているが、ネットに日本語で無料公開しているデータ集は初めて。RECNAの中村桂子准教授は「正確なデータをもとに議論できる基盤づくりが我々の使命。核兵器廃絶に向かう足がかりになると考えている」と話した。RECNAのホームページ(http://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/)で閲覧できる。