藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

けじめの決断。

"物事、止め時が肝心"という。
一方"ネバーギブアップ"とも。

実際自分の過去を振り返っても「諦めずに続けていてよかったな」というケースと、
「ズルズルと引き摺らないほうがよほど傷口が広がらなかったな」というケースは両方ある。(ため息)

なのでこうした格言は、自分の周囲の状況に応じて使い分けないと、「一方的な効力」などないものである。
まあ、最終的には成功したにせよ、失敗したにせよ、「さらに次にどうつなげるか」という"後処理"の方がより重要だろう。

これからどうするか、という未来は、一重にわれわれ自身の「これからの所作にあるのだ」ということは心に刻みつけておきたいと思う。(ファイト!)
東電の社員は460人も依願退職を希望しているという。

今退職を決意する彼らは、それでよいのだろうか。
他人さまの進路をどうこう言うつもりは毛頭ないが、そもそも電力会社に就職した人たちである。
公務員的な志望動機か、社会奉仕か、安定や成長性か、いろいろあろうが「いい感じの印象」を抱いて入社した人ばかりだろう。
「国民や法人に電力を供給する」という目的の会社に入った彼らは、単に「将来を悲観」して離職してよいのだろうか。
もちろん法的にはいいのだが、折角インフラに関係する企業にいるのなら、「今後のエネルギー事情」を見据えてから、その後を考える、というくらいの気概が欲しいと思うのである。
順風だった時代から、震災を経験し一転して将来に不安が走っている。

けれど、だからこそ「そこで何が起き、これからどうなるか」をしっかり見据えて、またよく考えて自分たちの進路を考えて欲しいと思うのである。
日本からエネルギー消費が亡くなることはないし、これからその調達や消費の動向は、日本が先進国のお手本にならざるを得ないかもしれない。
実に重要なテーマに関係する企業の一員として、「単に将来が暗そうだから」ということでさっさと離脱してもらいたくない。
職業とは、もっと神聖で、もっと奥深いものではないだろうか。
これまで、自分が"それ"で口を糊してきたのだから。

東京電力依願退職者3倍に 若者を中心に将来を悲観東京電力依願退職者が、2011年度は前年度の3倍の約460人に達したことが分かった。20〜30代の大卒社員が中心で、会社の将来を悲観し転職したとみられる。

 年度末の3月には100人以上が退職した。新卒採用も2年連続で中止していることから、社内では業務ノウハウや技術の蓄積を不安視する声も出ている。業績の悪化を受け、11年度は年収が2割カットされた。公的資金を受け入れ、国の管理が強まる今年度は賞与支給の見送りも検討されており、今後も若手の退職者が増える可能性がある。