次の世代に
昭和の前半の映画を見ると、皆面白いほどタバコを喫う。 欧米の映画も同じ。 時代考証として費用な表現アイテムなのだ。 会社の会議室でみんなが常時ふかしている部屋のヤニ汚れは相当なものだったと思うが、当時はそれを問題にする人は少なかった。 自分も…
ファンドとかローン債権とか。 ここ数年「投資資金」の持ち主は不動産屋や銀行から、ファンドに変わっている。 ヤン氏は「コブライト(コベナンツ・ライトの略)融資では、貸し手に危険を知らせてくれる『炭鉱のカナリア』は除外されつつある」と話す。 そし…
EUはちょうど二十年を迎えるという。 必要なのはもっと踏み込んだ同盟にするための改革だ。リスクは民間の国際金融市場で負担しなければならない。それ故、銀行同盟や資本市場同盟が重要な意味を持つ。マクロ経済の不均衡を是正する上で、特定の国にばかり責…
毎日電車に揺られて通勤し、ベッドタウンの我が家に帰る。 なんていうスタイルが当たり前になったのは(たかが)ここ50年のことだ。 日本人古来の生活スタイル、では全然ない。 戦後と高度成長期、という特殊な事情に合わせたフォーメーションだったわけで。 …
日経の原発の記事を読んで分かったこと。 今の世の中のフラストレーション。 特に政治だ。 巨額のコストとリスクが伴う原発事業を民間主体で進めるのは無理がある。だが、国のエネルギー政策は定まらない。 18年夏に閣議決定した国のエネルギー基本計画では…
脱サラ、と聞くだけでもはや懐かしいけれど。 ミスのない仕分けをする。 病気の豚を泣き声で見分ける。 顧客の質問に合わせた回答を提示する。 どれも「思いつき」ではない。 "社会の問題の解決"である。 「起業できるかどうか」「起業したい」という風に考…
西暦は2020年になろうとしているが、「投資と詐欺」の話は無くならない。 ちょっと滑稽にも思えるが、この手の話は真実の側面も持っているから「騙り」で金を集めようとする人は無くならない。 つまり「投資話と詐欺話は、案外隣同士にある」ということを知…
最近、若い女性が熱く注視しているのが「DNA婚活」だ。 いやいや。 いやいやいや。 それはもうSFの世界でしょ、と言いたいが。 それほど結婚とか"番い"について、自分たちは未だに「さ迷っている」のだということだけははっきりとわかる。 もうこうなったら…
宇宙旅行はSF作家の専売特許ではなくなった。 15世紀には多分、今の宇宙進出と同じくらいの案件だったはずの宇宙開発は、今現実のテーマになっている。当時、スペインやポルトガルの領主は決して冗談ではなく「海の向こう」への進出を応援していただろう。 …
先日失敗のセットリストという話を書いたらずい分と反響があった。 多分、「そんなこと」を感じていた人は多かったのではないかと思う。 およそ経済活動のあるところ、「なんらかの交渉の場」でもあってしまう。 「売ろうとする側」と「買おうとする側」の、…
若いころほどに、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ。 1日に三人の女性とデートするとか(たとえ話。やったことありませんよ、聞いた話です)。 もう膨大なプログラムのバックログ(まあやり残しのことです)に、ひたすら月に200時間くらいの残業で立ち向かうとか…
「身体機能の老化」にどうも関係していると自分では思うのだが。 今日1日とか、この一週間とか一ヶ月とか。 (さりとて、「これから十年でやっておきたいこと」というほどの長期ではないことについて) 若いころは多分、何もリストアップすることもなく、しか…
五十何回目かの年末、いよいよ「光陰矢の如し」を考えた。 師走に入ってから毎日、「今日は何をした」「何があった」で「あと今年は何日」を考えてみたのだ。 毎日毎日そういうことを考えると、案外師走は長かった。 つまり「終わりが必ず見えている」のなら…
特にネットで表面的な「クイズ的知識」はほとんど網羅されるようになった。 ものすごく便利なことだ。 一方自分が「ただ情報に接している」のか、何かを「深く考え込んでいるのか」が曖昧になっている。 客先で「これからのデフレの見通しは…」とか「不動産…
運がいいとか悪いとか〜というのは歌謡曲にあったが、洋の東西を問わずこの類の話は必ず存在する。 途上国になると一気に呪術的な話にもなるし、先進国では占星術とかバイオリズムとか、最近はいよいよ遺伝子で占いをする試みもあるらしい。 ここまでくると…
大前さんのコラムより。 銀行関係者から聞いた話だが、年金の受取口座を別につくって、年金をもらい始めてから一度もその口座に手を付けていない人が結構多いそうだ。 年金の3割を貯金に回している人もいるくらいだからカットする余地もあるのだが、日本では…
大前さんのコラムより。 この記事だけでも、「平成30年」で何が起きたのかがわかる。 でも記事を読みながら自民党の万歳シーンを見ていると、本当に悲しくなる。 自分も含め「大人たち」は何をしていたのだろうか。 (財政赤字について) ドイツのような国では…
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。 今年で社会人になって30年めになるので、振り返っての雑感です。一貫して中小企業にいたので「安心感」というものを感じた記憶があまりありません。 いつも寝汗をかくような切羽詰まっ…
大企業に勤める先輩に教えてもらった秘密がある。 それは大企業で出世するためにとても重要な"極意"の一つ。 その名を「忍法保身の術」という。 保身に走る、というのは誰にでもある心情だと思うが、それがまさか「術」に昇華しているとは驚いた。 この保身…
例えば、賃貸アパートを借りて、後からいろいろと不具合が発覚したり、実は相場より高めの設定だったりして悔しい思いをしたことはないだろうか。 自分は数えるだけで、中古バイクの購入とか、マンションの購入とか、株の売買とか、就職面接とか、洋服の購入…
仕事を他人に頼むとき、しばしば「腹落ちしてますか」と言うことがある。 何や"腹落ち"て。(多分腑に落ちる、と同義) 自分がこれからするいろんな作業が「何のためか」がはっきりと共有されている状態のことだ。 親分の命令を何が何でも守る鉄砲玉、というの…
さらにもう一つ。 主な時間の使い方を三つ考えてみる。 趣味とか、仕事とかそういうやつだ。 今やSNSとゲーム。 旅行。 ゴルフ。 スノボ。 そして酒。 自動車、バイク。 スポーツ観戦。 筋トレ。 投資。 ならい事。 そして学問。 いろんなテレビ。 映画に動…
もう一つ書きたくなりました。 お金のない学生時代に「もしあり余るほどのお金があったら…」というのは妄想としては成立したが、リアリティはなかった。 そんな「乞食王子」みたいなことは起こるはずもなく、順調に社会人になって初任給をいただき。 少しず…
武術の達人は「その高みに立たないと、その先の景色は見えない」といったという。 「もし今お金があったら」 「もし今自由があったら」 「もし今権力があったら」 「もし今体力があったら」 全て妄想だ。 だが妄想してみる価値がある。 「もし権力があったら…
自分も会社を作ってみて。 組織論や評価制度の「世の常識」を聞いて、未だに分からないことがある。 外にできない理由を見つけようとする人はアトラエでは働きにくい、と森田さんは考える。指示を待つタイプや貢献しようという意欲が低い人を振り落としてい…
人は「自分のこと」を考えることができる。 多分、昆虫はそういうことを考えてはいない。 「足るを知る」のが幸せか。 それとも足らぬを求めるのが自然なのか。 そもそもの幸せの定義が二転三転する。 欲望を無くせと言うのは無理な話だ。第一、自分の幸せの…
人は根源的な欲求は捨てられない。承認されたいし、出世もしたい。頭がいいといわれたいし、仕事ができるといわれたい。 結局のところ、心の奥底まで問い詰めれば、私はそういった自己欲求を満たすためだけに全力で努力していたにすぎないんだ。 なんという…
糸井さん、というメディアの旗手のシンボルのような人が、いざ「実業」の世界に出たらどうなるか。 実業界の面々は冷ややかに見ていたに違いない。 しかし"ヤツ"は「自陣」を飛び越えて来た。 これはイノベーションだ。 アントニオ猪木にどこか似ている。 ふ…
高齢者施設を訪問していて、どうも違和感があるのが「当人の希望」のことだ。 デイサービス施設で車椅子に座り、所在なくボーッとしている人がいる。 楽しいのだろうか、とつい気になる。 国は「生活習慣病を予防する」というが、果たしてどれだけ理解してい…
命の終わりが近づいたときに、どんな医療をどこまで受けたいか。 こんな問いが出てくること自体が、いよいよ日本は先進国だ。 同時に成熟期でもあると思う。 だからこれからそんな時代に老いてゆく自分たちは、「老い方」に責任を持たねばならない。 どんな…