藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

若さの端境。

実に80歳になっても若々しい人というのはいる。
実業家にも芸術家にも教育者にも。
ちょっと雰囲気は違うが政治家も元気な人が多い。
肉体的にどれほど若いか健康か、ということ以上に「精神の加齢具合」が当人の年齢を決めるのだと思う。
逆に、まだ三十代なのに妙に「将来なんてないさ」という言葉を聞くと(学生のそういうのではなく)、若いのにその人の中に「過度な老人性」を見ることがある。
まだ投げなくていいのに、と思う。

自分の本当の加齢を測るのには「これまでのこと、とこれからのこと」についての興味を比べてみると良さそうだ。
今の年齢が50でも60でも70でも「これからのことについて(心配も含めて)あれこれあれこれ」と考えられたらまだまだ若い。
逆に「今まではこうだったのに」「あの頃は良かったなあ」「ああしておけばよかった」という思いしか浮かばなければちょっと後ろ向き。

気になるのは過去か未来か。
過去は忘れずとも、これから歳を取るだけにしても「これからのこと」を考える。
そういうことが若さなのではないだろうか。