藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

楽に過ごせる仕掛け。

学校では教えてくれない大切なこと 8 時間の使い方

学校では教えてくれない大切なこと 8 時間の使い方

日経、池上さんのコラムより。

そこで皆さんに伝えたいことは、「人生にムダな時間などありません」というアドバイスです。
それぞれ働く世界は違っても、1日24時間という条件の下で生きているのは皆同じでしょう。

全くそうだと思う。
しかし若い時分にはわからない。
自分の若い頃はムダだらけでしかなかったと思う。
気づけなかったことだ。

だから。
どうするか。

風呂。
トイレ。
そして幕間の時間。

例えば通勤のウォーキング。
例えば筋トレの小一時間。
毎日必ず飲むコーヒータイム。
酒を飲むならそこも格好の的だ。

ついに自分はそのそれぞれに「雑誌や書籍」を割り当てている。
日々の行動に紐づくから、案外毎日「連続性」がある。

トイレでは仕事の話。
風呂場では金融のレポート。
通勤の30分は読み上げ式の電子書籍
筋トレ中には気になるムックを割り当てる。
夜の食事にはメインテーマの本を持ってこよう。

毎日のルーティンに「先回り」してそういうものを配備しておくと、結構楽に消化してゆくということに気づいた。

ムダな時間に「そっと」手に取るものを置いておく、というのは結構なコツではないだろうか。

人生にムダな時間はない

 多くの学生たちが企業から正式に内定を取り始め、ひと安心していることでしょう。半年後の社会人生活に思いを巡らしているのではないでしょうか。今回も前回に続いて、私自身の体験をもとに、社会へ出る若者たちへのアドバイスを贈ります。

■「隙間」の時間活用に気付く

 私はNHK(日本放送協会)での記者時代、新人として配属された島根県広島県での地方勤務を経て、東京の社会部へ異動しました。日ごろの取材は警察署やその関係者が圧倒的に多かったのです。

 一日の生活を眺めてみると、記者会見を待つ合間や警察関係者の帰宅を待っている間など、意外に自由に使える「隙間」の時間があることに気付くようになりました。

 そんなとき、暇つぶしを兼ねて心がけていたのが読書や英会話の学習です。といっても、ポケットにも入るような文庫本や新書、英会話のテキストを選んでいたように覚えています。厚みがない方が持ち運びにも便利ですし、読み切るのにそれほど時間もかかりませんからね。

半年後には社会人生活が始まる。くじけそうになったら「初心」を思い起こして。

 それぞれの隙間の時間自体は短いのですが、積み重ねれば日に1〜2時間を確保することもできました。おかげで忙しい生活の気分転換になりましたし、貴重な情報収集や英会話の基礎を学ぶ時間にも使えました。いま、海外取材で英語を使ってコミュニケーションできるのも、社会人になってからコツコツと学び直していたことが生きています。

 そこで皆さんに伝えたいことは、「人生にムダな時間などありません」というアドバイスです。それぞれ働く世界は違っても、1日24時間という条件の下で生きているのは皆同じでしょう。

 朝晩の通勤時の車内で読書をしたり、英会話を学んだりするのもいいでしょう。近所のスーパーの売り場や百貨店など店頭の売れ筋商品にビジネスのヒントがあるかもしれません。出張で初めて訪れた町の風景から景況感をウオッチできるかもしれませんね。

人生「100年時代」。働き方を工夫し、スキルや教養を磨いて仕事に役立てて。

 一日のうちで何気なく過ごしてしまいそうな時間や、見慣れた風景の中にも、新たな発見や気付きがあるはずです。一日の小さな隙間時間も、積もり続ければ大きな時間になりますからね。決して侮ってはいけません。

■アンテナを張り、感度を高めて

 その際、皆さんに大切にしてほしいことは、常にアンテナを張り、感度を高めていく工夫ではないでしょうか。得意不得意ではなく、関心のあるテーマを広げ、引き出しを増やしていくことです。仕事に直接つながるテーマでもよいのです。漫然とスマートフォンの画面を眺めているなんて、時間がもったいないじゃないですか。

 それと最近、新聞やテレビのニュースを見ていると、「働き方改革」というキーワードに接することが多くなったと思いませんか。もちろん、長い人生のうち、がむしゃらに働き続けることも大事な経験です。その一方で、働き方を工夫して時間の余裕をつくり、スキルや教養を磨く時間にあてることも仕事に大いに役立つことでしょう。

 私たちが働き始めた時代に比べれば、自己投資は現代の若手ビジネスパーソンの方が積極的だと思います。皆さんの就職先でも、社員の長時間労働を見直し、「働き方改革」に率先して取り組んでいる会社も多いはず。

 いまや「人生100年時代」といわれます。これからの長い人生では、答えのない悩みに出くわすこともあるでしょう。自ら答えを考え抜き、時には真摯にアドバイスにも耳を傾けながら、道を切り開くことが大切です。

 くじけそうになったら、「初心」を思い起こしてください。時には自ら歩みを止め、進路を選び直す勇気が求められるかもしれませんね。仮に道を改めることがあっても、決して弱気なことではありません。前に進んでいるのです。自分自身の人生だからこそ、自ら次の一歩を選んでほしいのです。

 皆さんの健闘を祈ります。