藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

質問の覚悟。

生まれ変わってなりたいのは男か女かそれ以外か?
というのが(性差の価値観についての)絶好の「問いかけ」だ。

要するに「あなたならどうしますか?」という究極の当事者性を相手に求めるわけで、実に巧みな手法である。
回答者の「価値観」が裸になる。

就職を考える会社のOBに、(例えばメーカーのエンジニアとか、商社の駐在員とか、投資銀行のバンカーとか)
「生まれ変わったら今の職業に就きますか?」と訊いて見るのは効果的だと思う。

返答が肯定的でも否定的でも、そこには実にいろんな意味が込められているだろう。

自分の過去を肯定的に語るのか。あるいはその逆か。
全くのゼロベースで考えて、「いい仕事」についての考えをニュートラルに語るのか。

そもそも仕事とは「出会いと運と情熱の掛け算である」と哲学的な見解を述べるのか。

これから仕事に就く若い人は、

「そこで回答を得よう」と思うのではなく、先輩たちの「生き様、仕事様」をじっくりと聴いていただきたい。

そういう「後輩に答えたい」ようなうまい質問をする力をつけておくべきだろう。

それには、上辺のことではなく本気で向かっていく姿勢が必要だと思う。