radiko、というネット上でのラジオ放送が始まって、受験時代の「ながら族」が復活した。
これまでビックカメラで何代かラジオを購入し、AMやFMを聞いていたのだが、結構環境の設定が(アンテナとか、チューナーとか電源とか)が大変で、結局諦めてi-Podなどで代用していた。
週末は自室にこもり、ごそごそとPCや本に向かうこと多くなったが、改めて「ラジオとテレビの差」を再発見している。
まずテレビ。
特に民放は「ながら」にまったく向かない。
なぜなら番組の放送内容は、視聴者の気を惹くようにと「やたらに刺激的」であるし、またそのような目的で音声とか、出演者の言葉とかも「やたらに気を惹く」ようなやモノばかりで埋め尽くされている。
さらにCMである。
煩(うるさ)いし、音も大きい。
ナレーターの語りもキャッチーだし、効果音も豊富で、到底他のことに「ながら」していられない。
ゆえにテレビはNGに。
その点ラジオは、映像がない分ターゲットが非常にはっきりしているように思う。
恐らく、番組作りの段階からコンセプトが違うのだろう。
さらにFM放送。
radikoではまだ満足度80%くらいだが、音質のよさといい、また番組の構成といい、そして何といっても「選曲の良さ」は並みではない。
最近のトレンドを反映したものも流れるし、またクラシックの特集なども実にしっかりしたコンセプトでシナリオが作られている。
それでいて、「ながら」で聴いていてもあまり邪魔にならない。
日曜の夜などは、J-WAVEが午前一時で終了し、TOKYO FMに移ると必ずLive from the EBU のクラシック特集で小山ジャネット愛子さんの番組が続く。
ご機嫌である。
「選曲、というソフトウェア」は、いかにi-Podが発達し、ダウンロード販売が隆盛しようとも、その深い音楽知識や嗜好をデジタル側が簡単にまねることが出来る部分ではない。
まあ「そここそ」が人間らしい部分そのもの、なのだろうけれど。