藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

今がバブルかも。


いわゆるバブル景気とは「1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月までの51か月間」のことを指しているという。
自分は社会人になったのが88年なので、ちょうど上の人たちがバブッているらしい、ということを見ていた世代だった。恩恵に与(あずか)らなかった世代である。
全盛の当時を謳歌していた世代の先輩たちは、今の団塊世代くらいになっていて、もう多くの人がリタイアしているけれど、どうも今の日本は「それ」に近いらしい。

とは言っても金融証券不動産とかマスコミとか、一部の業界の人たち以外の商売人の人たちは案外醒めていたらしいけれど、それでも個人事業の居酒屋の大将がいきなり証券会社で株取引を始めたり、急に収益不動産を買ったりして、バブル崩壊後は儲け心が仇になったという話はよく聞くので、くれぐれも突飛な儲け話には注意が必要だ。

それはともかく。

自分の親の世代に聞いても「その時代にいた感覚」というのは「その時代にいる時」には感じないものらしいということ。

つまり「今の時代を客観的に感じること」はとても難しいことのようなのだ。
実際報道では、非正規雇用者が増えているとか、貧困層が激増しているとか、高齢者問題とか国の債務とか、実に広範囲な情報が満ちている。
そんな中で「今ってどうよ?」ということを自分なりに解釈することはとても大事なのじゃないのか、とこの年にして思うのである。(つづく)