藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

高層マンションあれこれ。


不動産業界にいる友人に聞いた話、その1。
関東圏では3.11の震災以降、特に超高層のマンションで「異音現象」が続いているという。
ひどい建物では毎日ミシミシいう音が絶えないらしい。
建物が倒壊するとかいう心配はないとのことだが、自分の家が毎日軋んでいるのは気味が悪い。
神奈川の偽装が疑われるような物件では、ミシミシを通り越して「バキバキ」いう音が日常的に発生しているという。
入居した後にそれが分かってトラブルが起きているとのこと。
なに分超高層住宅は歴史が浅いので初めてのことが多い、と。

その2。
これも超高層マンションのこと。
数百戸を超える大規模マンションの「その後」は誰も考えていないという話。
今の建築技術だと建物の基礎は百年ほどは保つらしいが、いわゆる「立て直し」は非常に難しいという。
低層の建物を壊して高層住宅を建てて、増えた分を建築費に当てる、というのが高層建築では望めない。
ゆえに自力での建て替えになるが、新規の住戸を買うのと同じくらいの費用になるので現実的ではないらしい。
高層住戸は「その土地の最後の砦のようなもの」との表現。

その3。
いわゆる「耐震建築物の倒壊」が熊本の地震で取りざたされたけれど、活断層の上にあるかどうかはともかく、
長周期地震動」がその建物に及べば耐震かどうかはあまり関係なく、例えば高層建築物でも倒れてしまう可能性は高いらしい。
いつも災害の後から被せるように「こう言う怖い話」を聞かされると閉口してしまうけれど、「新しい事実から何かを学ばねばならない」のは世の原則でもある。

色んなことを「商売のネタ」にする人はたくさんいるから、自分が「本当に欲しいもの」とか、「したい生活」とかをしっかり考えておかないと、つい浮ついた話に流されてしまう。
試行錯誤は必要なことだと思う。