*[ウェブ進化論]歴史の語ること。
この本を読んで三回目になるが、ようやく"地球儀"がなんとなく立体的に見えてくるようになった。
「一度読んだら」とタイトルにあるがこれはウソである。(笑)
でも五回くらい読んだなら、素人でも世界史の全体を把握できるようになるだろう。
学生さんは、これを読んでから山川の世界史などを読むといいと思う。
世界を旅行するバックパッカーも欧州とか中東とか中国の歴史を知って旅するのと、ただいきなり旅するのでは雲泥の差があるだろう。
そして「ここ5000年の自分達人間が一体何をしてきたのか」という本質にも考えが及ぶに違いない。
狩猟民族が農耕民族になって以降、「富」という物の存在が一体どれほどの争いを招いてきたのか。
そしてそのために人々が命を争い、同じ命を持つ同胞を何千万人と殺めてきたのか。
そして、これまでほとんどの人が"そのための争い"について大した疑問を持たずに生きてきた、という事実を目の当たりにするしかない。
そして思う。
まだ今も理屈は大して変わっていない。
けれど「何とか価値観を変えたい」というような畝りは二十一世紀になって、少しは出てきているような気もする。
果たしてこれからの自分たちはどんな選択をできるのだろうか。
(つづく)