*[ウェブ進化論]つまり安心が欲しかった。
世界史を立体的に分れば、これまでの人類5000年の所業も大まかに理解できる。
そうして、いま今の自分たちを見てみれば進歩しているところと、まったく変わっていないところについても考えが及ぶだろう。
欧州や中東、中国やアメリカなどの歴史を超早送りで見てみると、その本質は「富の移動と支配」だということがよく分かる。
そうして現代でも理屈は全く変わっていない。
さらに現代の宗教の摩擦は実はそのルーツを探ってみれば、一神教と多神教などのかなり最近になっての争いごとなのだということも理解できるだろう。
つまり人間が後付けで争いのタネにしているのに過ぎないのだ。
「誰かの思惑で争いの種にされる」ということは現代でも頻繁にある話だ。
それはともかく。
ここ5000年の自分達は一体何を求めていたのか。
その答えは、ただただ「安息な暮らし」ではないかと思う。
他民族や領土の侵略も、つまるところは「富の追求」だった。
で、その富は権力を欲したリーダーの影響もあるけれど、結局は「国民全員の安心」だったのではないかと思う。
ともかく"安心できる国を作る"ということを前面に掲げて政策を作る政党が、今最も支持を集めるのではないだろうか。
(つづく)