藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

食べ物屋さんしか残らない?

バーチャルリアリティを使ったビジネスがヒタヒタと伸びている。

もう不動産とか、家具とか、さらには衣類とか。

色んなものが「疑似体験」を現実にしつつある。
「ロウヤ」のサイトには年間2800万人が来訪するという。
もうバーチャルはリアルを超えている、と思う。

これからは書店でも家具でも、
衣類でも不動産でも、
あるいは病院とかフィットネスクラブでも、もう「直に触れる」ということはなくても済むのかもしれない。
唯一残るのは料理店くらいだろうか。
(それとて事前に見られるのかもしれない)
「時間と空間がなくなる」という時代に、自分たちは「だから提供できること」を考えるタイミングに来ていると思う。

家具「店よりネット」広がる 豊富な写真やAR活用

2016/12/19 0:36
 家具のインターネット通販が広がっている。手掛けるのは主にベンチャー企業(VB)。使用感が伝わるように写真を大量に使ったり説明に工夫を凝らしたりして、常連客を増やしている。自宅で家具を置いたイメージが分かる拡張現実(AR)技術の普及も、複数の店を回って決めるのがもっぱらだった家具の購入スタイルを変えている。

 北欧風ソファに硬めのベッド、天然木の食卓――。ベガコーポレーションの家具サイト「ロウヤ」は3千品をそろえ、年2800万人が訪れる。家具に触れるのは都内のショールームだけ。同社は6ブランドのサイトを展開。2016年3月期の連結売上高は91億円と5年前の4倍になった。

 サイトでは様々な角度の写真や細かい説明を付ける。自社スタジオで部屋を再現し、モデルとともに撮影。5990円の座椅子では寝転ぶ、運ぶなどの場面で30枚以上を載せた。動画も活用して反発具合や角度調整のしやすさを実演した。

 自主企画で中国など100以上の協力工場で製造し、顧客の意見を反映させる。客単価は約1万3千円。家賃などがない分、安く売る。出資するジャフコの山形修功九州支社長は「他サイトにない説明力や開発力が人気の要因」と期待する。

 家具は使用感が購入の決め手になるため、ネット通販に不向きとみられてきた。しかし幼い頃からネットに親しんだデジタルネーティブ世代が購入するようになって、この見方は崩れている。

 「ネットで買うのに抵抗感はない」。東京都台東区の会社員、菅原奈美さん(43)は9月に約20万円のソファをネットで買った。転居を控え、スマホで机や食器棚も物色中だ。「移動や待ち時間なしで複数ブランドが比べられ、聞きにくい欠点も口コミで分かる」と語る。愛用するのはリビングスタイル(東京・新宿、井上俊宏社長)のアプリ「ルムコ」だ。

 ルムコはARを使った家具の配置シミュレーション。スマートフォンスマホ)のカメラで部屋を映しながら、3D(3次元)CGになった家具を画面上で好きな場所に置き、色や大きさを確認する。14ブランド30万点を登録。異なるブランドの家具を同時に組み合わせ、各社のサイトに移って購入できる。

 実店舗に負けない接客サービスを打ち出す企業も登場した。家具通販サイト「リセノ」を運営するフレーバー(京都市、吉野宗一郎社長・山本哲也社長)は家具を3DのCGで提案する無料サービスを始めた。間取りや写真を送ると、予算や希望のイメージに合う家具をカフェなどの内装を手がける目利きの社員らが選んで再現する。

 サイトは1日平均3万人が閲覧。年商約20億円の9割をネットで稼ぐ。3Dのコーディネートはサイトを訪れた人が自分でも試せる。