藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

空飛ぶタクシーの現実

*[ウェブ進化論]数年で起こる話
つい五年ほど前のことだ。
「空飛ぶ車が飛び交う未来は来ないだろう」と言われていた。
ITテクノロジーの研究者の言葉である。
けれどそれがもう始まっている。
技術のスピードって早い時はものすごい。
ひょっとして、今自分たちは「技術革新の嵐」の時代に生きているのかもしれないと思う。
これは過去の産業革命の比ではないのかもしれない。
ここ数年のうちに「空飛ぶタクシー」とか「ドローン配達人」とか「ドローン警備員」が登場するだろう。
地面を走る車両も自動化されつつある。
さらにオフィスでは、人間がしているパソコン操作を全部洗い出して自動化していくらしい。
 
これからの政治を考える。とか。
医療や介護はいかにあるべきか。
とかいう話はまだしばらくは人間の役割だと思うが、いわゆる「単純作業がなくなる時代」がやってくるだろう。
 
はたして、自分の日常で単純作業はどれほどを占めているだろうか。
人と人との乱雑なコミュニケーションくらいしか残らないのかもしれない。
 
 

ウーバー、空でも移動革命 誘致めぐり都市間競争促す

ウーバーの空飛ぶタクシーの離着陸場のイメージ
【ワシントン=白石武志】米ウーバーテクノロジーズが2020年代の実現が期待される「空飛ぶタクシー」の分野で主導権を握りつつある。11日から米ワシントンで世界の航空当局の関係者らを集めた会議を開き、米国に加えオーストラリアでも商用化を目指す方針を示した。複数の都市に誘致を競わせるしたたかな戦略で、夢の乗り物の普及を早期に実現しようとしている。
ウーバーが米国で空飛ぶタクシーの開発者会議「ウーバー・エレベート・サミット」を開くのは今年が3回目。米ダラスやロサンゼルスが会場だった前回まではポロシャツ姿だったウーバー幹部だが、11日はそろってスーツ姿で登壇。政治の街ではシリコンバレー流を封印し、優等生的な印象を与える姿勢に徹した。
イベントにはチャオ米運輸長官も駆けつけ「開発者にとっては公的機関と早い段階から頻繁に連携することが重要だ」と指摘した。「勝者と敗者を分けることはしない」と公平性に配慮しつつも、ルール整備を進めてウーバーの事業化を後押しする考えを示した。
実機の展示やデモ飛行など派手な演出はなかったものの、参加者の数は1500人近くに達した。米ダラスとロサンゼルスに続く第3の就航都市に選ばれたオーストラリアのメルボルンだけでなく、最終選考に残ったフランスやインドなどからも政府や自治体の関係者らが数多く出席し、関心の高さを見せつけた。
ウーバーは1年前から米国外への事業展開に向けた候補都市を募集しており、ライドシェアを禁止している日本でも東京都などが空飛ぶタクシー事業の誘致に意欲を示していた。ただ、都市の上空を多くの小型機が行き来することへの不安を解消するのは容易ではなく、今回は規制緩和に協力的なメルボルンに軍配が上がった格好だ。
ウーバーが米豪の3都市で20年に実証実験を始め、23年の商用化を目指す「エア」は、垂直離着陸が可能な電動の小型飛行機を使う都市内の移動サービスだ。ヘリコプターに比べ騒音が少なく、ビルや駐車施設の屋上などに離着陸場を設けやすいのが特徴で、ウーバーは23年末にまず世界で50機程度を運航する計画を示している。
ウーバーのスマートフォン向けアプリで配車を依頼する代わりに「エア」の項目を選択すれば、小型機の離着陸場までの車も含めた移動サービスが手配される流れだ。飛行距離当たりの運航コストは当初はヘリコプターの3分の2程度となる見込みだが、将来的には自動操縦技術などを取り入れて自家用車並みに引き下げるという。
「空飛ぶクルマ」を巡っては、米アルファベット(グーグルの持ち株会社)のラリー・ペイジ最高経営責任者(CEO)やトヨタ自動車もスタートアップなどを支援。開発競争が熱を帯びている。ただ、都市上空の飛行にあたってのルール作りは米国でもほぼ手つかずのまま。チャオ運輸長官も「どの政府機関が監督・規制するのかがまず重要な問題だ」と認める。
規制のグレーゾーンを突くことでライドシェアを世界に広めたウーバーだが、空飛ぶタクシー事業を統括するエリック・アリソン氏は「今回の技術革新は高度に規制された業界の中で起こっている」と話す。規制当局との協調は不可欠なだけに、従来とは異なる柔軟な交渉力が試されることになりそうだ。