藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

技術革新とともに(2)

*[ウェブ進化論]匿名化システム。

テレワークで家庭からの情報漏洩が心配されているという話。

セキュリティの提案をしていていつも感じるジレンマは「ゼロにしたいユーザー」と「ゼロになんて無理」というベンダーの衝突である。

デジタルの世界で「本人とは何か」なんて言い始めたら何日かけても結論は出ない。

どうせ「ホドホドにしましょう」という話になる。

それまでの議論は、互いの「ポジショントーク」ということだ。(疲)

 

データ漏洩をゼロにする、というのは究極「データを扱わない」という話になり仕事にならない。

けれど自分の扱うデータを「完全に匿名化」できたら話は別だ。

「顧客担当の自分ですら、顧客の名前(個人情報)に触れられない仕組み」が運用できればテレワークと言わず、社内での情報漏洩は根絶できる可能性が高い。

 

これから指数関数的にデータ収集が進む中で「匿名化チーム」あるいはシステムが必須の機能になっていくだろう。

IoTではもう予め議論されているが、「人間系」のシステムは過去の遺産も膨大なだけに、どの会社にも「後付けできる匿名化システムの開発」はこれから需要があるのではないだろうか。