藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

整理するAI。

そんなに突拍子もない分野でもなく。
けれど「情報の一元化」は自分たちの日常でどんどん進む。

個人レベルでの「医療とか教育とか行政とか」に、一貫したITカルテが作成されれば、利便性は一変するだろうと思う。

自分という個人が「生後からどのような生活環境で、"毎日何を食べ"、"どのような教育を受け、どのような反応をし"、"自らは何を意思表示して欲したのか"というような、今までの「通信簿とか連絡帳とか生活日記」のようなものを全てシステムで一元化できれば、そこから得られる情報はかなり「教育行政」には行かせるだろう。

というか、今の教育には「成果」を明確に測る物差しがない。
教育とは「時代」で測る答えの出ないものだ、という批判はともかく。

さらには、「どんな資質の人」に「どんな教育」を与え、「どのような反応や指導が必要か」というような未来の教育スタイルすら導けるかもしれない。

そんなになっても「そもそもどんな社会人像が必要か」というコンセプトなしには成立しないけれど。

でも少なくとも「○×式教育が」とか「食物と精神」とか今は拡散しているいろんな教育問題の迷走の改善に役に立つ情報は集まってくるだろう。
そんな傾向をAIが導き出すのだとしたら、教育の主導を人は取り続けられるのだろうか。
「AI様」が指導要領を描くのはそう遠い話ではないだろう。

AIが思想を持っているのではなく、手際よく物事を整理してくれているだけなのだと思う。

学習と生活状況 IT活用し分析 文科省、学校で実証研究

2017/1/6 0:29

 児童生徒が教室で日常的にタブレット端末などを活用する次世代の学校像を見据え、文部科学省は2017年度から全国5地域で初の実証研究を始める。ICT(情報通信技術)を活用し、教室での学習記録やテストの結果と、出席や生活状況など校務に関するデータを共有して分析。学びの実態を「見える化」し、各児童生徒に応じた指導の充実を目指す。

 文科省は20年度から導入する次期学習指導要領で、アクティブ・ラーニング(能動的な学習)を全ての学校で展開する方針。コンピューターで情報を集めて議論したり、探究的な課題に取り組んだりする授業の増加も見込まれる。ICTを活用した「スマートスクール」の実現に向け、自治体を後押しするという。

 文科省によると、全国の公立学校のコンピューター整備率は平均6.2人に1台(16年3月時点)。教員の質問に児童生徒がタブレット端末を通じて答え、全回答が電子黒板に表示されるなどの授業は各地で始まっている。ただ、端末に記録される個人の回答や思考の経過の分析、生徒指導にどういかすかなどの取り組みは不十分という。

 また、宿題の提出や定期テストといった学習の記録は、依然として紙やノートによるやりとりが中心だ。職員室の校務用コンピューターは児童生徒の出欠管理や健康診断表、通知表向けの成績などの事務情報が記録されているが、こうしたデータは保存に重点が置かれているという。

 このため実証研究では、教室でのICT利用で蓄積された児童生徒の学習記録と事務情報をつないでデータを分析。児童生徒一人ひとりの日々の学びや成績、生活状況などの関係を可視化し、教員らがより適切な指導をできることを目指す。

 通知表や保健日誌などの文書は地域ごとにばらつきがあるため様式を統一し、児童生徒が転校してもデータを利用しやすくするという。文科省情報教育課の担当者は「従来の教員の経験に基づく指導から、データを使った学校運営へと転換したい」と説明する。

 ただ、校務用コンピューターには児童生徒の個人情報が多く集まり、過去には情報漏洩事件も発生。文科省総務省と連携してセキュリティー対策を確保したシステム設計を進めるという。

 ICT対応は教員の多忙化の一因とされることから、来年度から教員養成系大学での養成研修も始める。ICT活用が定着すれば、教員の事務作業は一定程度減らせるとみられ、文科省は20年度の新指導要領導入に向け研修を展開する方針だ。