楽天、TBSを持分法適用に。
初めて明確な買収意図を聞いたような。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070517AT1D1708I17052007.html
楽天は、他のネット系企業(ライブドアとか)に比べれば、テナント商売をしてまだ「実業に近い」イメージがあるが、それでも「証券やトラベルや広告」が稼いでいるのだろう、という印象が強い。
いわゆる、「新興系ITグループ」。
それにしても。
合法とはいえ。
ひええ、と。
20%超を持ち、「損益勘定を相互に乗り入れる」。
経営テクニック。
何だか他人の車の助手席の部分だけ買って「オレも乗せて行け」と言っているような。
持分法適用、とか議決権、否認権など、欧米式の経営支配の概念は、急速に日本に入ってきた。
かのニッポン放送の「いきなりやっとこられた」は名言だが、そこまでではないにしろ。
そんな自分の感覚は古いのだろうか。
最近、技術としての経営(経営スキル)と、経営としての経営(経営の動機か)について、よく葛藤する。
日本人はとかく「経営」の概念にテクニカルな諸術がはいるのを嫌悪する。
自分もその感覚に近いか。
が、現実の経営には間違いなく「経営のテク」は影響力を持ってしまった。
精神論はともかく。
日本の経営者(特にサービス、製造業)は早急な「技術面」での準備が必要ではないか。
「そのルールの中」つまりグローバル経済、という理屈の中で生きてゆく感覚は必要だろう。
ここだけは政治よりも、「街中の感覚」が遅れていると思う。
本業に打ち込むこと、と「守ること」か。