藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

経済

機械はキカイ。

先進国で物価が上がらない、と言われて久しいが。 『働いて得られる成果(付加価値)が高まらないため、賃金も上がりにくい。』 これが原因ではないか。 日米独の時間あたりの労働生産性の伸びは1990年代ごろに2〜3%程度あったが、2010年代は1%程度に下がっ…

軸をブラさず。

本当にグローバル化してしまうと製造も販売も「その国」に移ってしまい、必ずしも「国産メーカー」というのが正しい表現でもない昨今。 それでも国同士の「攻防」は続く。 各国の規制政策を「ゲームチェンジ」と称して表現するのは面白いが当事者は大変だ。 …

新しい思想。

「資本主義は知的ハイジャック」されているとマッキ―氏は主張する。つまり、資本主義とはゼロ・サムのパイの奪い合いではなく、パイを拡大させる協働作業であることが軽視されているということだ。「低所得層の生活向上のために、高所得層の足を引っ張る必要…

商売という名の魔物。

21世紀の資本作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森本正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (127件) を見る日経、渋沢健さんのコラムより。 本書の共同著者のジョン・マッキ―氏は、年間売り上げが約1.…

最後は激安で。

原油安が止まらない。 株は日米で高値を更新したりしているが、誰もが不安を抱いているだろう。 知り合いのアナリストに聞くと「日経平均は二万円手前まで」「原油は40ドル台まで」と相変わらずの占いっぷりであった。 原油先物の取組高(株の売買予約量みた…

すでに受け皿はできつつある。

ビットコインのその後もあるが、ますます仮想通貨が台頭してきている。 誰もが気づいていることだが、今のドルや円も兌換紙幣でなくなった途端に実はその信認が揺らいだはずだが、「流通」という錦の御旗を得て、とうとうそのまま今まで来てしまったのである…

おひとり様御用達。

asahi.comより。 流通業がすべて「コンビニ化」しているという話。 コンビニが、一時は頭打ちになったと言われつつも進化を遂げ、宅配や発券所とか銀行ATMとか、最近は「美味しいカフェ」なども標榜するようになった。が さらにもう少し広い範囲を見てみれば…

おひとり様御用達。

asahi.comより。 流通業がすべて「コンビニ化」しているという話。 コンビニが、一時は頭打ちになったと言われつつも進化を遂げ、宅配や発券所とか銀行ATMとか、最近は「美味しいカフェ」なども標榜するようになった。が さらにもう少し広い範囲を見てみれば…

BPO。

中国の大連で日本語を対象としたBPOが加速しているという。 BPOとはもう二十年も前に取り上げられ、流行りの業務になっていたが、それがそのまま先鋭化し、強力になっているという話。元々はガラパゴスならぬ日本語独特の会話や知名、商業名詞が「日本ビジネ…

試行錯誤を超えて。

義務教育で金本位制とかプラザ合意とか、ブレトンウッズとかニクソンショックとか。 結局統一の国際通貨(バンコール)は実現せずにドルになって今に至る。 というような通貨の歴史に加え、今の為替や金融を分かりにくくしているのが"金融商品"である。不動産…

これからの十年について

日経のここ最近で一番しっくりくるマクロの見通し記事より。 過去の増税後の推移を引き、これからの長期不況への警鐘を鳴らす。 (中略)しかし増税後の5〜7月は2万円台を回復し、堅調に推移しています。 株価が下げに転じたのは8月以降で、背景にはアジア…

繰り返す経済

いわゆるノンバンク貸出しで「シャドーバンキング」が中国で問題になっている。 肝心なのは"政府保証"が付いていることで、これが外れる日が即ち金融危機だという。 それにしても推計とはいえ500兆円となれば、一国のGDPすら上回っているからもう単なる架空…

増税とか、マネーサプライとか。

asahi.comより。 社会人になるまで「増税」とか「社会保険料負担」ということにリアリティを抱くことはなかった。 それが、度毎にメディアで報道され、「そういうものだ」と言われるとそうかな、などと思うものである。 およそ庶民というものは「税金」とか…

初めての巨人。

もしこのままドコモがトップを続けることができるなら、旧電電公社以来の体質からついに決別した大企業が誕生したのかもしれない、と思う。Docomoが自然志向の野菜宅配をする「らでぃっしゅぼーや」を買収したという。 毛色の変わったM&Aだが、なんと記事を…

そうめんは10日まで!!

http://www.kibun-shop.com/SHOP/46434/46435/list.html 湯豆腐の季節を前に。 ここ十年で豆腐店が5000軒廃業しているという。 母数が14000→9000軒というから、その減り方は半端ではない。 三分の一がなくなってしまうという業界は「大豆の値上がり」という…

使うが勝ち

人民元は国際通貨ではない、いわゆる「ハードカレンシー」ではない、というのが十年前はあたりまえだったが、時代は変わる。 いったい国際通貨ってなんだったか。 と、聞いてみれば「米ドル、円、ポンド、フラン、ユーロ」などが国際通貨としては流通するも…

yomiuri online今を読む、より。

もう何度も、どこでも言われているけれど、日本の借金が膨らむ一方で、国全体の収支が立ち直る見込みは未だにない。 借金を返し切る、のはもう100年は難しいけれど、それ以前に維持していけるかどうか、が危ないのである。これは借金に苦しむ個人に例えると…

破綻の現場。

国の借金が増え続けている。 異次元緩和も拍車をかけて、そして年金制度や小さな政府への過渡期でもあるから、ある程度の国の支出は止むを得ない面もあるだろう。それにしても1000兆円とは、国家予算もさらにはるかにGDPも超え、それにしても「大借金」と言…

先進国の行方。

ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイの株主総会に3.5万人が集ったという。 これだけでも、いかに人々の"迷いや関心"が高いかの証左である。 82歳になるパフェット氏の明察はあろうが、それ以上に「リーダーの示唆」を求めて株主総会に集ま…

金貸しの執念。

質屋を装ったヤミ金業者が台頭してきているという。 聞いてみればさもありなん、「入口は質屋」だが実体は「高利で年金を担保に取ること」だけを狙った業態のようである。 思えば生活保護とか、保険とか、常に「現金のあるところ」にそうした犯罪は巣くう。 …

月20億枚。

日本でも高度成長期の後に普及した紙おむつ。 出始めは何か不経済な気がしたものだが、便利は勝つ。手軽さが受けて瞬く間に普及。 もう日本でも20年前くらいからは「布おむつ」は姿を消した。 (ちなみに40年前は皆"布"だった)そんな便利の波が中国に押し寄せ…

G20。勝者なき綱引きの原因。

もし、地球政府を率いるリーダーやヘッドクオーターがあったら、今のグローバル化した世界をどう見るだろうか。 もちろんその中枢が東西とか、南北にバイアスをかけない、というような前提で。 世界景気の減速にいら立つ米政府はドイツに財政出動を求めつつ…

国のサイズ感。

中国の国鉄が債務に喘いでいるという話。 何より、自分が中国に行っていた経験から直感すること。 それは中国は「高速鉄道の国」ではないと思うのだ。その国で鉄道網が発達するための条件、というのは恐らく幾つかの係数が関係してくると思うが、 例えば日本…

世界の連鎖。

キプロスの銀行が、閉鎖から営業を開始した、という報道で持ちきり。 キプロス、とは自分たち日本人には馴染みがないが、その実はロシア圏の金融都市、アジアでいえば香港のような存在のようである。 ロシアでは、これまでの政情から、富裕層が蓄財するのに…

逃げないことを伝えたい。

結局のところ、政治が経済に関与してよい所、つまりそれが経済を成長させる部分、というのはあまり多くない、と思う。お金を借りたことのある人は知っているだろうが、借金の返済というのはしんどいものである。 月次(月の暮らし)を節約すれば、本来貯金でき…

決着はいつ。

安倍政権になり、にわかに中央銀行の振る舞いについての報道が多くなった。 なぜなら、「日銀本流」の考え方が変わったからである。 前総裁の白川氏、というのはそのアカデミックなキャリアの中でも飛びぬけて優秀だったらしい。 そうした人が、官僚側でもの…

fired.

来年度の雇用法改正の話が話題に上り、同席していたアメリカ籍の友人が大変驚いていた。 彼はシリコンバレーにいたのだが、ある日上司に呼ばれ、仕事の指示を出すかのように「you're fired」の一言で引導を渡されたことがあるという。 席に戻ってみればもう…

年収目標ありき。

ローソンが早々と若手社員3300人の賞与を3%増すると発表したという。 有価証券報告書にどういう載せ方をするのかはわからないが、対象の社員の家族構成によってはさらに上積みするらしい。 「消費意欲が高い若い世代の年収が増えれば、デフレ脱却に効果があ…

IPOはなれ。

DELLのMBOが話題になっている。 コーポレートファイナンスや企業統治ではいつも先をゆくアメリカの、またしても「次の一手」である。 「株主重視、四半期決算、コンプライアンス偏重など制約の多い公開企業」というのは、ついこの間までは「優良公開企業」の…

初めて、への戸惑い。

円高たけなわ、の時には誰も何も言わなかったくせに、10円ほども為替が振れたら早速危ぶむ声が聞こえてくる。 結局先進国や新興国の政治家というのは、互いの国の政策を批判し合っているだけのような気もする。こういう局面を見ていると特に。 結局先進国の…