藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ヘンな装置

視線を動かさずに「酒を飲んだり、モノを食べたりする」装置。


食事中に物を読むのは、もはや脱し難いわが悪癖。


けどなんというか、これが楽しい。


多分「食べながら○○する」と同時に二つのことをするのでトクをした気になるのだろう。
貧乏性なものだ。


それで、実際に一生懸命食べて、飲んで、集中して本を読む、のはなかなかに大変。
ブッククリップなど使っていろいろと工夫するが、やはり食べ物を箸でつまみ、直に口に入れる際には、本から視線を動かさねばならぬ。
(誰かが食べさせてくれればいいが、そんな奇特な人はいない)


結構難解な本だったりすると、視線を外して一瞬食べ物に目をやり、また本に視線を戻す、その間に「理解のロジック」が切れたりする。
要は理解に時間がかかって仕方ないときがある。


例えば。

本を置く台は大体目線の位置に合わせて高めに。
これで「目線以下」の空間が自由に使える。


本はクリップで挟み、固定。


食べ物は一口サイズにあらかじめ切り分けておく。
そして、ここからが本命。


テーブルから目線までの間には視線を邪魔せぬ「空間」があるから、そこに「ミニ・ベルトコンベア」をセッティングする。


先ほど、一口サイズにした料理はそこに載せて、順次口の直前まで運ばれるのだ。

これで、顎の上下動だけで、視線がぶれずに読書に没頭できる。


え?
お酒?


うーむ。
自動で「杯を傾ける装置」などこれはとても大掛かりだ。
しかも口の中に流し込むのは、どうしても「液漏れ」が発生しそう。


仕方なしに、ストローチューブか。


コンベアに載せた料理をほお張り、
ストローで赤ワインをチューと吸う。


あまり美味しくなさそうだ。(嘆)