藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

やる気の構造

さて、本題。
藤原直哉の「21世紀はみんながリーダー」 2008年3月25日 やる気の方程式: 藤原直哉のインターネット放送局


さて、話題のメインは「やる気」。
モチベーション。

「ある要因」があればやる気が上がる。けど「なくても平気」なもの。と


「ある要因」があればやる気が下がる。けど「なくても平気」なもの。

つまり、「ないならない、でもよい」が、


あれば、やる気を
「高めたり」
「失わせたり」するファクター、のこと。


よく、仕組みを考える側(多くは経営サイド)は「やる気が上がる点」ばかりを考える。


これはある意味で完全な片手落ち、だと気づく。
その制度を「こうすればやる気が出るから、いいだろう」とばかり見るのである。


その裏側を見ないのか。

その仕組みを適用されるスタッフ側では「こういうことがあるからやる気がなくなる」という「陰の反応」は見ない、見えないことが多い。

ところが「やる気の方程式」はこの「やる気をなくす要因」があると、制度はマイナスに動く、と指摘。


経営者はいわば「ニンジン」があるからいいだろう。というのが
スタッフは「これだから、やる気がしない」となる、と。


したがってインセンティブは悪いことではないが、「やる気がなくなる要因」がそのままでは制度は正しく機能しないことになる。

マイナス、バスター


やる気が出る仕組み、は残しておいてやる気が失せる要因を丹念につぶしていくこと。
これが管理者の仕事ということになる。


これまで人事制度にはずいぶん心を砕いてきたつもりだが、またもや「片方」しか見ていないような気がした。


代表的なマイナス要因が上がっている。

・業績評価そのものの適用
・制度のおかげで人間関係に摩擦が起きること
・将来の生活への不安


競争や研鑽なくして成長なし、は原則だが、そこに同時に顕れる「やる気をなくす要因」へどう対処したシステムにするか。


逆にインセンティブは伝家の宝刀ではないなら、それに頼り過ぎぬことも大事なことだ。


会社の制度設計をする人間として、目が醒めた部分も大きいが、なにより「いつも聞いている日常の中にも、自分の変わるための材料が転がっているのだ、ということに気付かされて驚いた。


何か伝わるだろうか。